4 Unique Girls:山田詠美著のレビューです。
山田詠美がルール本?という戸惑い
山田詠美がこのような本を?
と、あまりの意外さに驚きながらも読まなければと思って
さっそく読んでみた。
エイミ―姐さん、型にはまることなんて絶対あり得ない方。
そんな彼女のユニークさに魅せられ今まで付いて来た私。
「やだわ、若い子にお説教しちゃうのかしら?」なんて
不安でいっぱいだったけど、ちょっと読んだらそんな不安も
ぶっ飛んだ!
あーよかった。わたしの知っているエイミ―健在で!
「ルール」とかタイトルに入っちゃっているけど、
ルールめいたものなどあまりないのが実情なわけで、
気づけばいつもの山田詠美のエッセイを読んでいる感じと
なんら変わりはない。
年下の女性たちにエイミ―の体験や感じたことを
交えてお喋りしている感じかな。
言葉を扱う職業だからこそなのでしょう。
言葉から感じる考察が特に興味深い。
ポジティブ・シンキング、透明感のある女、
自分の男をパートナーと呼ぶ女、
嫁と呼ぶ男や自分磨きとか・・・・。
これらの言葉になんらかの違和感がある方は
共感できるというか、スカッとします!
エピソード+ちょこっとアドバイスって感じの雰囲気
エイミ―のレクチャーは、ちゃんと机といすを用意して
聴くのというのはナンセンス。
エイミ―先生、教室を間違えたか?と帰ってしまうだろう。
ソファーに寝そべって、ジントニックをおともに
あれこれ教えてもらう、そんな雰囲気なのです。
お行儀よくしたって無駄ってもん。
そんな型にはまらない自由さが健在で良かった。
スパイスのきいたトークも健在で良かった。
それを確かめるためにも早々に読んだ次第です。
「サイン会とかって、だるいわ、気恥ずかしいわ」なんて
きっと思っているのだろうと、勝手に想像していたけど、
意外にもファンと会う機会をこの上なく楽しみにしている
というエイミ―。ファンへの愛情もたっぷり伝わって来ます。
山田詠美ファンって女性とゲイが多いってのもユニークだ。