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うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

小公女:フランシス・ホジソンバーネット

 小公女:フランシス・ホジソンバーネットのレビューです。

小公女 (新潮文庫)

小公女 (新潮文庫)

  • 作者: フランシス・ホジソンバーネット,Frances Hodgson Burnett,畔柳和代
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/10/28
  • メディア: 文庫
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繰り返し感動を与えてくれる名作

 

高楼方子さんの「緑の模様画」を読んでいて、どうしても
再読したくなった「小公女」。
ちょうど酒井駒子さんの素敵な装丁画の本が発売されていて
これは!と思い読んでみました。

うん、もう素晴らしいの一言に尽きる。
名作というものは、何度読んでも、繰り返し感動を
与えてくれるものなんだと改めて実感した。

なんといっても主人公のセーラの魅力は言うまでもないのだけど、
脇役の子供たちもなんとも愛おしいのです。

特にベッキ―と、そして、セーラが以前、パンを恵んであげた
乞食の子もちゃんと幸せになっている結末にこの物語の
根底に流れている温かさを感じずにはいられません。

それは、セーラと父親との愛情いっぱいだった時間が
再び戻ってきたような、安らかで温かいものが
読者の気持ちを満たしてくれるのです。

 

「想像力」が生みだす幸福とは?

 

今回すごく感じたのは「想像力」の大切さ。
セーラはどんなにひもじい生活になっても「想像力」を使って
楽しみを見出している。
また、「想像力」をもって他人の気持ちを察し、思いやる。

一方、ミス・ミンチン先生やセーラを敵対する生徒たちは
現実の事柄にばかりに囚われ、セーラの状況が変わると
途端に態度を変えてしまう。
その意地悪さがより一層セーラの存在を際立たせたという、
彼女たちの存在もまた素晴らしかったように思えてしまいます。

この健気な少女セーラが、どのようにしてつらい時期を
乗り越えたか・・・。
何度読んでもきっと、新しい感動に出会える物語だと思うのです。