エスターハージー王子の冒険のレビューです。
ちっちゃーいウサギの貴族がドイツへ旅立つよ!
繁栄を誇るエスターハージー伯爵家はオーストリアでは有名なウサギの貴族。
え?!ウサギの貴族!!
この一族、実は一族繁栄の危機を迎えています。
なにせみんな体格が小さくなってきているのです。
小さい、本当に小さい!
なぜこんなになるまで気づかなかった?(笑)
もう挿絵のウサギたちに釘付けになった私。
なんでこうなったのかというと、一族のウサギたちの多くは繁栄をいいことに都会暮らしに慣れ、かなりぜいたくになったとのこと。
驚いたことに、野菜のかわりに、チョコやケーキやキャンディばかり食べたからだそうだ。へぇ~、太らないんだ。小さくなるんだ。・・・と、ちょっと突っ込みを入れたくなってしまうんですが、伯爵は考えに考え、男の孫たちを海外に出し、よその土地の
大きなお嫁さんをみつけさせようと計画を立てます。
挿絵の可愛さと言ったら、小動物好きになはたまらない!
ここからハージー王子の旅が始まります。
旅は厳しいものになるのですが、挿絵のハージー王子の可愛さといったらない。
汽車にちょこんとひとり座っている姿も、
豹柄のパンツをはいている姿もほんとうに可愛いのですわ。
王子の旅先はドイツのベルリン。
あの壁の付近、じつは、野生の小動物たちのパラダイスだったそうだ。
見晴らしのよい草地。小動物にとってはまさに理想的な土地だった。
壁を壊す人間たちを見て動物たちはどう思ったのでしょうか?
ハージー王子の目を通して、そのあたりが非常に鮮明に映し出されます。
さて、ハージーはお嫁さんを見つけることができたかな?
エスターハージー家の将来が明るいものでありますように!