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うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

おんなのかぶ:沖田修一

本の紹介(男性作家あ行)

 おんなのかぶ:沖田修一著のレビューです。

おんなのかぶ~40過ぎたら、女はみんな同い年! ~

おんなのかぶ~40過ぎたら、女はみんな同い年! ~

 

 

中年以降の女性たちが力を合わせて・・・

 

掴みどころのない話なんだけれど、
要所、要所、中年以降の女性たちの発する言葉に
ドキッとしたり、笑いたくなったりと、ページをめくるのが
次第に楽しくなる。

所沢市の主婦、浦上信子さん55歳。
近所のサミットで買ってきたかぶの種を蒔きました。
定年退職した旦那さんが毎日家にいるので、
顔を合わすのがとても嫌で庭いじりに精を出す。

島忠で買ってきた、灰と肥料を蒔き、庭には
野菜や草花が茂ります。
そして、かぶを抜こうとするのですが・・・・。

ひとりでは抜けないことから、友人や、隣人、通りがかりの人を
呼び寄せ、女たちが力を合わせてかぶを抜きます。
なかなか抜けないかぶ。だから人もどんどん増えて行く。

しかし、おばちゃんたち、体力がない。
ちょっとやっては、「休憩~」「とりあえずお茶~」。
そしてたわいもないお喋り!

モーラステープを貼るときの粘着力に苦戦とか、
白髪染めは「へナ」が良い良いと言いながらも、
「へナってなに?」の問いには誰も答えられないという
締りのない話とか。

子供のお古の大麻Tシャツにマサイ族の靴を履いている
おばちゃんがフラッと入って来たりと、あっちこっち話題が
点在していて、これぞおばちゃん達特有の会話って感じで、
思わずニヤニヤしてしまいます。

また、みんな仲良し・・ではなく、「ほどほど」の人間関係。
しかし「かぶ」を抜く情熱は何故だか皆強く、
そこだけは異様な一体感が(笑)

 

なぜそこで、あの人が!

 

さて、すでにもういろんな人が登場し、そろそろ抜けるのでは・・・
というところまで来ているのだが・・・

ここで、リチャード・クレイダーマンが「ハロー」と声をかけてくる!

なんじゃソレ!なんでリチャードなんだ!?

もう、ひっちゃかめっちゃか!
という感じでなんだけど、

「とにかく最後まで見届けなければならぬ!」
と、ラストへ向かいます。

かぶ抜きを通して、女たちの人生が見え隠れする話は、
笑いあり、不思議と哀愁あり。

そこから何かを学ぶとかそういうことはないのだけれど、
会話の端々から、どこか身に覚えが・・・どこかで聞いたような・・・
という親近感があります。

ほら、聞こえてきました。

「私、最近、喪服でしか、スカート履いてないわ」誰かがぼそっと言いました。

※この本を見たとき絵本の「おおきなかぶ」を思い出しました。
あちらもかぶを抜く話。 しかし「おんなのかぶ」は一定の年齢以降の女性じゃないと解らない話題が多い(笑)