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【レビュー・あらすじ・感想】耳に残るは君の歌声:サリーポッター

 

 

 耳に残るは君の歌声:サリーポッター著のレビューです。

 

 

 

 

感想・あらすじ 舞台はロシア、ロンドン、パリ、ニューヨーク

 

1927年のロシアからはじまる話は、父親を想い続ける娘・フィゲレの切ない姿と、どこからともなく聴こえる歌声がずっと話の中に流れていて哀愁を誘う。

 

音楽が常に一緒にいたという印象が強く、いつもと違った読書感覚に包まれのも、著者のサリーさん、映画監督、脚本家、音楽プロデューサーということで、なんとなく納得。専門的なことは解らないけれど、この話の雰囲気が醸し出すムードはまさに映像的なもの。

 

舞台はロシア、ロンドン、パリ、ニューヨーク。
ヨーロッパ各国が戦乱に揺れた時代。親子仲良く平和に暮らしていたが、父親はアメリカへ出稼ぎに行ってしまい、その間、娘はユダヤ人狩りに遭い、命からがら逃げイギリスで孤児として育てられ、やがて、自らの意志でパリの劇団に入る。

 

異国での生活、友人、恋、労働、差別、等々、彼女が乗り越えなければならない苦しい場面も多いが、一貫として揺るがないもの、それはフィゲラの父親探しだ。

ポツリポツリと登場する父親の写真はどこへ行っても常にフィゲラとともにいた。そして、子守唄を歌ってくれた父親の歌声も、いつもどこでも流れている。

 

 

 

 

読んだら映画も見たくなる

話自体は大味な印象で、もう少し心の機微を描写してほしいとか、状況説明が欲しいなーというシーンもあったけれど、「歴史を全面的に押し出すことはしなかった。暴力や戦争による破壊についてもしかり。」と、著者のサリーさんはあとがきでおっしゃっている。なので、これはこれで多くを望まない方がよさそうだ。

 

ラストシーンは、映像として見てみたいものだ。号泣間違いなし?って感じだとは思うのですがいかに・・・・。ジョニー・デップが出演しているんですね。どの役を演じたのでしょうか?ますます映画の方も気になります。

 

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