ガミガミ女とスーダラ男 椰月美智子著のレビューです。
エッセイって作家との相性がはっきり出るわけで・・・
タイトルが面白くて借りてみました。
内容は・・・まさに、そのまんまなわけですが。
自分的にはちょっと失敗だったかなーと。
実は椰月美智子さんの小説を一冊も読んでいないという・・・。
通常は小説を読んで、興味を持った作家さんのエッセイがあれば読んでみたいという流れなんですが、今回はちょっとイレギュラー的な動きをしたばかりに、残念なことに。
本書、面白いは面白いのだけれども、なんというか、ある意味「のろけ本」なのかな。(ご本人はそうではないと強く主張していたが)いや、いいんですよ、幸せなご夫婦の話の本なら今までたくさん読んだし、決して嫌いではない私。
ただ椰月さんとは相性が悪かったかな~。
原因はいやはり「言葉」かな・・・と思う。
相手に対して罵声を浴びせる感じがどうにもこうにも合わない。
まぁ、夫婦の会話、喧嘩なんてありのまま晒せばそんなもんでしょ?
.....と言われればそれまでなんですけどね。
旦那さんの長所なんかを最終的には語っていらしたけど、それまでの様子が浮かんでしまって、頭に入って来なかったんですよね。
面白おかしく、サービス精神で書かれたのかもしれないけれど、やっぱり「言霊」ってあると思うんだな。吐き出す言葉にはなにかしら宿っちゃうものが。
文字だけでもそんな部分が伝わって来ちゃって、気持ちがどんどん荒んじゃったのです。
こういう旦那さんに対しての愚痴とも惚気ともいえる話を他人に聞かせるって、本当は
すごく難しいことなんですよね。内輪同士の話ならOKなんだけどねぇ。
ということで、エッセイから読んでしまったのが間違いだったかなぁ・・・。
小説がどんなものなのか・・・興味も湧かないまま終わってしまったのが残念だ。
内容(「BOOK」データベースより)
下ネタ好きでおちゃらけ者の夫にイライラを爆発させる妻。
口で言うこと聞かなきゃ殴るまで!最大級に低レベルな争いを繰り広げる仁義なき戦いの日日、そして第二子懐妊。捺印済みの離婚届を用意していながら今日もまた人生を共にする、夫婦という摩訶不思議な絆。百パーセント真実の、ある夫婦の愛の記録。