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【レビュー・感想】華麗なる英国貴族101の謎:島崎晋

 

 

 華麗なる英国貴族101の謎:島崎晋著のレビューです。

華麗なる英国貴族101の謎

華麗なる英国貴族101の謎

  • 作者:島崎 晋
  • 発売日: 2014/11/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

感想:こんな時メイドは?・・・に答えてくれる1冊

 

メイドものが好きということで、本だけではなく、よりリアルな世界へと「ダウントン・アビー」を現在少しずつ鑑賞している。知識がなくても十分楽しめるようになってはいるものの、やはり、「どうして○○なんだろう?」的な疑問も出てくるのも事実。

 

鑑賞中はあまり深く考えないようにしていたのだけれど、この本を読むうちに、「そうそう、それってどうなの?」といった疑問がたくさんあり、いかに知らずしてドラマを
見ていたか気づかされる。

 

特にタイトルにダウントン・アビ―という文字はないけれど、内容はダウントン・アビ―の登場人物が例話としてかなりの頻度で挙げられているので、ドラマのガイドブック的な感じに近い。

 

 

 

 

大きく5章に分かれている。

1.英国貴族をめぐる謎
2.使用人をめぐる謎
3.メイドをめぐる謎
4.貴族の日常をめぐる謎
5.貴族のたしなみをめぐる謎

各章、20項目くらいの素朴な疑問を取り上げて行く。

 

メイドはトイレに自由に行けたのか?
休日は何をしていたのか?
喫煙・飲酒は許されていたか?

等々、仕事以外での使用人たちの様子などもよくわかるように解説されている。

 

ドラマを見ていていつも、あのうっとりする美しい調度品の数々に目を奪われているわけだが・・・・。掃除しているとき、うっかり手が滑り

「あっ!」 ガチャン!!!!(顔面蒼白)

ってことも、きっとあっただろう。

 

そんなとき、私はどう償えば・・・(すっかりメイド気分)・・・という悲劇をいつも妄想してしまう。そんな私の悲しい疑問の回答は・・・。

 

ありましたよ。
「使用人に罰金やクビはあったのか?」のコーナーに。
やはり給料から差し引かれるそうだ。そりゃそうだよねぇ・・・涙

 

 

 

 

当時の一般的な生活情報も

 

使用人たちだけの情報にとどまらず、その他、当時の一般的な生活情報も含め、幅広く知識が得られた。

 

例えば、

当時の医学の分野でも内科医と外科医では社会的地位に大きく差があったそうだ。意外だったのは外科医は理髪師と兼業だったという。よく読んで行くと、割礼の儀式は理髪店で行うのが普通だったということからも、外科医がいることはごく自然だったとも言えよう。

 

衣食住、深くはないが、ドラマや小説を読む上で参考になった部分はたくさんあった。特にダウントン・アビ―ファンなら登場人物に照らし合わせながら理解が深められるので楽しいと思います。

 

なんて思っていたら、ドラマの方、あの紳士な雇い主がメイドに手を出しているではないか!やっぱりメイドも女中も、雇い主の器量に左右されものですねぇ。

 

まぁ、現代社会も一緒だけれど、丸一日生活を共にするわけだから、雇い主が酷かったら最悪ということは想像に難くない。

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