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うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

レッツゴーばーさん!:平安寿子

本の紹介(女性作家た行)

 レッツゴー・ばーさん!:平安寿子著のレビューです。

レッツゴー・ばーさん! (単行本)

レッツゴー・ばーさん! (単行本)

 

 

ここ最近読んだ本のなかで一番震えた!?

 

意外でしょうが、ここ最近読んだ本で、
一番怖かった本のように思える。
ホラー本は本を閉じたら終わるけれど、
この本は本を閉じたところから恐怖が始まる。
しかも他人ごとではなく、自分の身にも将来必ず起こる。
だからリアルに身震えしちゃいます。

本書は60歳になった独身女性・文子の「老い」にともない起こる
様々な現象を綴ったもの。

60歳はまだばーさんではない。
彼女はこの年代を「プレばーさん」と呼んでいる。

「ばーさん・ビギニング」からはじまる話は、
記憶力減退、老眼、ドライアイ、骨そしょう症、
五十肩、めまい、身体の砂漠化、加齢臭、髪の毛の薄毛、
白髪、転倒骨折、内臓の衰え、中性脂肪コレステロール
高血圧と薬に頼る生活。
自分の更年期と親の介護など、精神的な負担もかなりのものだ。

ひぃ・・。まだまだあったなぁ。
羅列すると、薬の効能書きを読んでいるみたいだけど、
この本、どのページを開いても、このようなワードが
目に飛び込んで来る。

経験を語る人々もさまざま。
文子の仕事仲間の40代の女性の話、文子の先をゆく65歳兄嫁の話、
また、生き方も考え方も違う文子のプレばーさん仲間たちの話と、
それぞれのケースで語られる。

クスリと笑える話から、かなり固まってしまう話まで、
そのバリエーションといったら。

ある程度のことまでは知ってはいたけれども、
こんなにも生々しく語られると、「年を取るのが楽しみ~」なんて、
とても言えたもんじゃない。しかも心当たりのあるものも

チラホラと。

フン、怖がれ、怖がれ。老化を怖がるのが、若いってことなのさ。

こちらの気持ちを見透かしているように文子さんは叫ぶ。

また、若い頃のツケが回って来るとも語られている。
「うわぁーーー!!若い時の不摂生な生活を

帳消しにしてくれーー!」と、叫んだところで時すでに遅し。

とにかく、足腰、インナーマッスル鍛えて、骨はスカスカに

ならんように、努力しないとなぁ。
しわ、たるみ?もちろん嫌だけど、健康あってなんぼの老後。

 

最期の究極のロマンとは?

 

さて、身体の不調はあちこちあっても、

「わたし、お迎え近くなったら、ヤブでも若くて可愛い医者に診てもいたい。毎日、手を握ってもらって、ぐーっと顔を接近させて、まだ息してるか確かめられたりして、

ときめきながら死ぬって、いいじゃない」

「この人の手にかかるなら死んでもいいって、

究極のロマンスよね。」

 

医者との付き合い方も究極はここまでくるのか・・・って
女の人ってどこまでも貪欲なものだなぁーと、クスクス

笑ってしまった。

サザエさんのフネさんも自分のお婆ちゃんも、私の中では
子供のころからずっと「お婆ちゃん」だった。

それは若いころの姿を知らないから当然なわけだけど、
彼女たちもまた優しい笑顔の裏では身体に起こる色々な敵と
戦って来たのだなぁ・・・と、女性の先輩たちの姿を

思い浮かべてあらためて感心した。

はぁ・・・読んでいるだけで息切れしたけれど、
とても参考になった。怖いくらい参考になりました(震え声)

私にはこの本、○○健康法とかの本より
かなり説得力があったように思える。