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うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

蜜姫村: 乾ルカ

 蜜姫村: 乾ルカ著のレビューです。

蜜姫村 (ハルキ文庫 い 16-1)

蜜姫村 (ハルキ文庫 い 16-1)

 

 

村人よ!なにを隠している?

 

その土地にまつわるホラー作品が好きだ。
今回も「村」とタイトルにあるぐらいだからきっと・・・
と、期待をこめて読み始める。

瀧埜上村の仮巣地区へある夫婦がやって来る。
ここは昆虫学者の夫が以前珍種のアリを追い求め、
迷ってしまったときにこの村の人々に助けてもらった
という経緯があり、翌年、妻を説得し、再び研究を
続ける予定で村に引っ越してくる。

この村には医者がいないという事前情報。医師免許を持つ

妻・和子は自分が役に立てるのではないかと、

張り切っていたのだが・・・・。

落ち着いたころ、和子は村の人々の健康診断を申し出るが、
どの人も拒絶反応。病人が出ても、診察を拒否し、放置している。
「必要がない」と言われてしまうのだ。

不穏な雰囲気は増していく中、住民以外は絶対入ってはいけないと
言われていた社に夫が踏み入り、そしてそのまま行方不明に。

この村の不気味さがジワジワと・・・。
一人残された妻は妊娠していて、この村で生む決意をして、
そのままこの村で暮らして行くのだが・・・・。
和子を筆頭にここから、祖母、母、娘と最終的には3代に

続く話となる。

何かを隠している村の人々。
どうして医者がいなくても、皆健康で、病気をしても
翌日ケロリと治っているのか。

蜜姫なるものが暮らす世界がもうひとつの舞台として
第二部が進行してゆく。

じゅるるる、じゅるるる
じゅっ、じゅっ、じゅるじゅるり

このシーンが一番不気味!何の音でしょう。
ここが自分にとってのホラーを感じたピークだったかな。

 

義理がたいホラー!?

 

さて、和子の娘が大きくなり特殊な環境のもと、
恋をし、やがて駆け落ちをする。
話は駆け落ちした二人をさらに追い込み、そしてラストへ向かう。

けどね、今回、ホラーといえども、禁断の愛に見える「こっそり感」とか、恐れていた人物が「約束を最後まで守り抜く」なんて

義理がたいシーンもあり、後味はそれほど悪くはなかったのです。

もっと怖くてもまだまだ行けたのにな~。
最近、怖さに麻痺しているのか、意外に平常心で読めてしまう自分が怖い。どうしたことか・・・・(笑)