うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

茨木のり子の家:茨木のり子

 茨木のり子の家:茨木のり子

茨木のり子の家

茨木のり子の家

 

 

◆写真が語る「家は人なり」

 

茨木のり子さんのことはあまり詳しくはないのですが、
何かの本でチラッとお宅を見たときからずっと気になっていた。

 

茨木さんのお顔のモノクロからはじまる本書。
その後何枚も掲載されている部屋の中の様子と
彼女の雰囲気がとてもマッチしているなぁ~と、
まず感じました。

 

部屋というものはその人の人生そのものだなぁ・・・
なんてことも考えさせられる。

 

どんな物に囲まれ、どんな生活を送っていたのか?

家主が居なくなっても、
いまだひっそり息づいている生活の気配を感じながら眺める。

 

使い古された椅子
規則正しく並ぶガラスのコップ
長年も喋り続けていたであろうSONYの古いラジオ
びっしり本で埋まった本棚
電気のスイッチ盤に直に書かれた文字
オレンジジュースが40円だった頃に書かれた家計簿
梨が入った籠

 

余計なものはあまりなく、
使いこまれて存在感を放つ物たちが、静かにそこにある。

ハングル文字で書かれたスクラップブックから、
韓国語を学んでいたんだなぁ~とか、
小さなカメラで撮った写真から彼女が旅した道を辿る。

 

そして「わたしが一番きれいだったとき」を読めば、
彼女がどんな時代に生きた人であったかが伺える。

茨木さんのことを知らなくても、
この写真たちが十分彼女の人柄を
語ってくれているような気がします。

 

わたしは茨木さんちの美しい小窓のついた玄関ドアが
とても好きだ。

 

そしてそのドアを開けるような感覚から始まるこの本も
とても好きになった。