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うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

ドレスを着た男子:デイヴィッド・ウォリアムズ

本の紹介(児童文学)

 ドレスを着た男子:デイヴィッド・ウォリアムズ著のレビューです。

ドレスを着た男子 (世界傑作童話シリーズ)

ドレスを着た男子 (世界傑作童話シリーズ)

 

 

◆ある日女性ものの服を着てみたら・・・

 

男だからとか、女だからとか、
そういった概念を覆してくれるような爽快なYA。

母親が家を出てしまい、父と兄と三人暮らしのデニス。
サッカ―が学校一上手い男の子。


そんな彼は、ある日、雑誌「ヴォーグ」で母親が
着ていたのに似ているワンピースを見かけ、
そこからファッションの世界に魅了せれてゆく。

ある日彼は学校のオシャレさん、リサと仲良くなり、
彼女の家に遊びに行く。そこで見た雑誌や、
リサの洋服の数々に胸をおどらせるデニス。

 

リサは彼にそれらの服を着てみないか?と提案する。
ここからの話はすごく楽しいです。
はじめて着る煌びやかな服。
はじめてするメイク。

 

最初は戸惑っていたデニスだが、やがて次々と
着替えを楽しむ。


「不公平だよ」
「女の子ばっかり、いいものを独占するなんて!」

 

リサはデニスのよき理解者。
「デニス、きみはなりたい自分になれるのよ。
 きみがのぞむままにね! 」

 

そしてデニスはついに「女の子」として外の世界へ。
さぁ・・・みんなにバレずに過ごせるのかな?

 

キレイな服、フリルやレース、ピンクの服、
ハイヒールや可愛いバッグ。


なんとなくこれらは女子が好きで身につけるものと
されているけれど、そんな見えない線引きを、
ものすごく窮屈だって感じている男子がひょっとしたら
世の中たくさんいるんじゃないかと感じさせられる。

 

いつもじゃなくても一生に一度くらい化粧をして
女になってみたいって思っている人はもっともっと
居ると思われる。

 

もしデニスみたいに体験できる機会があり、
それをきっかけにその後どうなるかは
その人次第だけど、本書ではそんなささやかな
願望をユーモラスに描き、遊び心をもって
読者を楽しませてくれる。

 

私的には高校の文化祭で「女装大会」をした
思い出が顔を出す。リサとデニスが化粧をしている
シーンで当時の風景が蘇りました。

 

不思議なもので最初は嫌がっていた男子も、
化粧が終わるころにはすっかりなりきって
写真にポーズまで取っているではありませんか。
みんなに「キレイ、キレイ」と言われるのって悪くないよね(笑)

 

果たしてドレスを着たがっていたのは、デニスだけでしょうか?
ふふふ、、あなたのすぐ近くに居る人も、もしかしたら!?

 

デニスのようなフラットな感覚を持つ素敵な男の子が、
いつかファッションの世界で活躍できるといいなぁ・・・。