読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

沈むフランシス :松家仁之

本の紹介(男性作家ま行)

沈むフランシス :松家仁之著のレビューです。

沈むフランシス

沈むフランシス

 

 ◆フランシスってなに?

 

装丁から動物ものかと思っていたのですが違いました(笑)

「フランシス」とはなんぞや?
読む前からそればかり気になっていたのですが、

答えは急がなくてもよさそうです。

 

舞台は北海道。
桂子という30代の女性が仕事を辞め、東京から安地内村に

やって来て、郵便配達員の職に就きます。

川のほとりで「フランシス」ととも生活をし、

「音のコレクター」をしているちょっと変わった男と

彼女は出逢い、恋に落ち、関係を結びます。

 

内容はこの二人の恋愛を静かに描いたものなのです。
性描写も多いけど、サラッとしている。

ただ、この男性には謎が多く「何者なんだ?何かありそう…」

という人物。得体の知れない人に恋しちゃったけど

大丈夫かしら?早くすっきりさせたいという

気にさせられます。

フランシスはそんな恋に落ちた二人の静かな時間に

しばしば登場します。

 

◆視覚・聴覚・嗅覚までも刺激されるような美しい文章

 

物語の筋がメインというよりも、雰囲気で読む小説なのかなぁ…。
読後に残るのはそこなのだ。

 

結晶のまま落ちてしんしんと降り積もる雪とか、

星とか、渓流の音とか。
視覚・聴覚・嗅覚までも刺激されるような

美しい文章が現れては流れて行くような…。
全体に漂う気配が静かに残るような作品であった。

 

さて、「フランシス」って?「沈む」って?
書きませんよ。

みなさんにも悶々としたまま、ぜひ作品に

入ってもらいたいのです(笑)

 

 

uzumaki-guruguru.hatenablog.com