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うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

ジヴェルニーの食卓:原田マハ

本の紹介(女性作家は行)

ジヴェルニーの食卓:原田マハ著のレビューです。

 

ジヴェルニーの食卓

ジヴェルニーの食卓

 

 

◆「楽園のカンヴァス」につづく

   アートがテーマの2作目も文句なし!

 

 

「楽園のカンヴァス」に魅了された読者は、

必ずこの本を手にするに違いない。 …と思うのです。

なので、書評を書くのは最小限に留めておかないと…。

 

「楽園のカンヴァス」が長編だったのに対し、

こちらは短編が4つ。

ん~どの話も、本当に読み応えがあります。

なんでしょう、読み始め3分後にはしっかりその世界に

はまっているという。

 

私は一気読みはもったいないし、余韻も楽しもうと思い、

1日1編ずつじっくり読もうと決意したのですが、

結局、2編ずつ2日で読み切ってしまいました。

 

マティス、ドガ、セザンヌ、モネ、今回もアートを

テーマにした作品です。

 

各々の生涯を、身近に居た人物である、女中や友人、

画材屋の娘、義理の娘の目を通して静かに語られるストーリー。

すべての画家とそれを取り巻く人々に共通する

絵に対する想いは「愛と情熱」に満ちています。

 

4人の画家は現在あまりに有名で、誰もが必ずどこかで

作品に触れていると思うのですが、私はドガの「エトワール」

に特に親しみがあるかな。

昔、家の玄関に飾ってあったので、毎朝必ず目にしていました。

 

当時はトウシューズにチュチュをまとった綺麗なおねえさんに

憧れを抱いたものですが、ドガの彫刻のモデルになった

貧しい踊り子「エトワール」の哀しい話に触れたら、
なにか私の中にも「影」がさし込み、これまでと一味違った

新たな「エトワール」が胸に刻み込まれました。

 

物語は作品に対するドガの執念。

それを見つめる女の複雑な心境。
フィクションであると分かっていても、かなり気持ちを

持って行かれました。とにかくマハさん凄いや。

 

 

◆片手間で読まず、じっくり世界に浸りたい作品

 

 

専門分野ということもあるでしょうけど、あの時代に

マハさんが潜入して見ていたのではないのかと思わず

錯覚してしまうほど描写が繊細で鮮明で…。

 

本の中であの巨匠たちは今も生きている。呼吸をしている。
そんな空気に満ちているんです。

 

しばらく、この世界に漂っていたい。至福の時間、贅沢な時間。
こんな気分にさせられるマハさんの作品は、煩雑した時間や

片手間では決して読めないとあらためて思うのであります。

大事に丁寧に読みたいと。

 

4つの話、すべてお薦めです。

だから、どれか良かったか一つに絞れなかったりするのです。
あの話も、この話も…考えれば考えるほど選ぶのが難しい。

 

 

 

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