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うれないやきそばパン:富永まい 中尾昌稔

うれないやきそばパン :富永まい 中尾昌稔著のレビューです。

うれないやきそばパン

うれないやきそばパン

 

 

◆ボンボンボンボンボンジュール。

   デニッシュのポールよりもやっぱりピョンタ!

 


焼き立てのつやのあるパンからのぼるかおりに誘われて
ついついあれこれ買ってしまうパン屋さん。

 

新製品が次々生まれる場所でもあり、
パンたちの生存競争も激しそうです。

 

おさないで!
あんたのアンコガおもいんだよ!

きゃあっ、なにかついているわ!
ソレ、わたしのカレーね。

アンコ、もれちゃった…

 

 

なんの会話だと思いますか?
売れ残ったパンたちが捨てられて、ゴミばこのなかで

騒いでいるのです。

 

ここはおじいさいがやっている 
ふるいふるいパン屋・カナリヤパン。

しょくパン、クリームパン、アンパン、カレーパン。

そして、やきそばパンはひとつも売れません。

 


売れ残りパンを捨てるのはもう嫌だと思った
おじいさんは、新しいパンを作ります。

 

♪ボンボンボンボンボンジュール。
デニッシュのポールだ。
もちろん彼は大人気。

 

そんなポールをすみっこで見ていたやきそばパン・ピョンタ。
おじいさんのことを思い、荷物をまとめるのだが…。


いやだ…。
ピョンタ、行っちゃやだ!君が居るだけでわたしは……
と、やきそばパンにすがりつきたくなる自分。
だって、荷物をまとめるピョンタの姿があまりにも

切ないんですもの。

 

それにひきかえポールったら、うしろの方で舌出して手振ってるし!

そんピョンタのもとに、救世主が!?
まさにジャカジャーンと効果音が聞えそうなほど頼もしく登場!
泣かせるではないか!

 

新しく出るパンも美味しいけど、昔ながらのパンも

置いているパン屋さんは何故かホッとする。

 

そんな思いを一度でもしたことがある方、

是非読んでみてください。

 

新しいパンたちで賑わっている棚の片隅で、
ちょっとだけ肩身の狭そうな顔をして、
あなたのお腹を満たしたいと思っているあの子が

きっと待っているはず。