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万葉姉妹/こまどり温泉: 川端康成

 万葉姉妹/こまどり温泉: 川端康成著のレビューです。

 

f:id:uzumaki-guruguru:20160318104233j:plain 書影はこちら。(↓になかったため)

 

万葉姉妹/こまどり温泉 (フレア文庫 (1))

万葉姉妹/こまどり温泉 (フレア文庫 (1))

 

 

 

ノーベル文学賞を受賞した大作家が描く「少女小説」に心躍る

 

 

雑誌「ひまわり」で連載されていた小説だそうで、
吉屋信子さんの少女小説を彷彿させられる設定です。

 

それにしても川端康成という作家も面白いなぁと

感じずにはいられません。

少女たちならではの会話とか、しぐさとか、どこでどう

川端さんは学んだんでしょうか?・・・というくらい、

昔の女学生っぷりが妙にリアルじゃないですか。

書いたご本人も、よく書けたとおっしゃっているほど(笑)

 

さてその内容は・・・。
幼いときに父親が亡くなったため、バラバラに育てられる

ことになった姉妹。安見子は資産家にもらわれ、妹の夏美は

祖母に育てられることになる。

 

15年後、祖母も亡くなり、夏美もその資産家の家に

行くことになる。ふたりは姉妹であるということを

知らぬまま再会し一緒に暮らすことに。

 

姉は典子という名前になり、お金持ちのお嬢様として育ち、
美しくプライドの高い少女。しかし、体が弱くやがて

病状が悪化。

一方、夏美は素直で心優しい少女。
なにかと冷たく当たる典子に対しても好意的に接し、
やがて二人は心を通わせるようになるのだが・・・。

 

生き別れ、再会、病気、そしてクライマックスへと、

ベタな展開ではあるけれど、ちょっとした憂鬱、

ちょっとした夢がいい具合に盛り込まれ、読者であった

当時の少女たちの気持ちをぐっと引き寄せていたのだ

ということが伺える。

 

私は少女でもなんでもない大人ですが、なにが楽しいって、
やっぱり川端康成というノーベル文学賞を受賞した大作家が、
乙女心を丸出しにして描く少女たちの世界というものに、
大変興味深いものを感じました。なんとも新鮮です。

 

フレア文庫の本書。
挿絵は玉井徳太郎氏のもので、これまた乙女乙女した

ムードいっぱいのイラストで華やか!

文も挿絵も実は男性コンビによって描かれた

少女小説だったんですね。
お二人とも女子力高い!? すっかり魅せられちゃったわ!

 

 

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