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うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

娘の結婚:小路幸也

娘の結婚:小路幸也著のレビューです。

娘の結婚

娘の結婚

 

 

 

◆「お父さん、会ってほしい人がいるの」 ─────そのとき貴方は?

 

 

「娘はやらん!」なんて、卓袱台をひっくり返すシーンをついつい
イメージしてしまったわけですが、そんなシーンはなかった(笑)

 

「娘の結婚」という言葉を耳にすると、どうしても「父親」の哀愁漂う
黄昏時の背中が思い浮かぶのはなんでかなぁ。
母親ではないんですよねぇ。

 

本書も娘の結婚について、あれこれ考える父親の姿を描いた作品で、
なかなか娘の結婚相手に会わないというよくあるパターンです。

 

しかし、娘の結婚相手に不満があるというわけではなく、

そこにはある理由が…。


17年前に事故で亡くなった妻と折り合いが悪かったご近所の

夫人の息子と娘が結婚するということで、父親としてその真相を

事前に知っておこうとする。

 

どんな結婚も姑が曲者だと、苦労が目に見えているわけで、
そんなところへ嫁に行かせていいものか、親として心配ですものね。

 

男手ひとつで育てた娘なだけに、なんとか幸せになってもらいたいと
いう思いも強く、そんな様子がひしひしと伝わってくる。

また、父のことを気遣う娘の様子も、これがなかなか良いのです。

 

とにかく読みやすかった。
問題をクリアしながら、少しずつ話が展開していくのも爽快で、
登場人物も協力的な良い人たちが多く、嫌みのない小説に

仕上がっています。

 

スルスル~~と読めてしまうので、あっさり終わってしまったという

気もしますが、これ、同年代の娘さんをもつ世のお父さんが読んだら、

かなり泣けるのではないかと思う。

 

─────「お父さん、会ってほしい人がいるの」

お嬢さんの居るお父さん、こんな日が訪れる準備はできていますか?
この本を読んで、少しだけ免疫をつけておく?