おいしさの秘密がわかるスイーツ断面図鑑 :猫井登著のレビューです。
感想・内容 ケーキを断面から見る。この発想がそもそも面白い
最近、ケーキ屋さんに行くと、知らないケーキがたくさん並んでいる。
見かけからどんなケーキか想像はつくものの、中に何が入っているのか非常に気になるときがある。(特に円柱のケーキ)そんな時、こんな断面図があるといいのに…と思ったりもする。
本書はケーキの名前や形の由来、歴史、作り方などお菓子のルーツを断面で解説。
取り上げられているケーキが、あまりメジャーじゃないというか、そうしょっちゅう日本人が食べる種類のケーキでないものが多く、もう少し馴染みのあるケーキが欲しいところ。とはいえ、様々なケーキのマメ知識が得られ、サラッと楽しめた。ケーキは層になっているものが、やはり見た目有利で、美味しそうに感じました。
この本で、個人的に驚いたのはモンブランの話。黄色いモンブランを見て「モンブランの新作ね!」と話している若い女性を見かけたという作者。
新作って… ∑(゚Д゚;)エーッ
そうか、今は茶色のモンブランの方を見かける機会が多くなったもんなぁ。それにしても、黄色いモンブランを知らない世代の人が居ることに驚いた。「さぁーモンブランの絵を描いて下さい」ってなったら、私は間違いなく銀紙に包まれた黄色いモンブランを描くだろう。えぇ、昭和丸出しです。
断面図という部分からケーキを見る試みが新鮮に感じ、借りて来た本ですが、何故かモンブランの黄色と茶色に執着してしまいました。
あ、たくさん美味しいケーキ屋さんの紹介もありましたよ。電車片道分の甘いもの鑑賞といった感じの本でした。
※このあと、グーグルで「モンブラン」で画像検索をしてみました。やはり茶色いモンブランが圧倒的。ちっ。
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猫井さんはお菓子の歴史研究家なんですって!他のお菓子本も面白そう!