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一生、女の子 :田辺聖子

一生、女の子 :田辺聖子著のレビューです。

 

一生、女の子

一生、女の子

 

 

 

◆一生女の子の代表・田辺聖子さんのあれこれ

 

 

タイトルの言葉がぴったりの田辺さん。

本書に田辺さんの顔写真が掲載されているのですが、
どれも本当に幸せそうな表情が印象的です。

 

特にカラ―ページの田辺さんは、ちょっとはにかんだ表情で、
う~~ん、年輩の方に言うのもなんですが、可愛いなぁーと思うのです。

 

どうしたら田辺さんみたいに年を重ねても女性としての
可愛らしさを保てるのか…。
田辺さんの生き方や人との関わり方の話を聞いていると

その秘訣がなんとなく見えてくるのがこの本。

 

事実婚」であった、おっちゃんとの夫婦生活の話は、

形にとらわれない生活で新鮮でもあり理想的な関係。

子連れの相手との関係って大変だと思うのですが、
そのあたりも田辺さんはサラッとしています。

 

私が興味深かったのは、田辺さんが「大阪弁」で小説を書き続けている
ことについてです。何気に読んでいた田辺さんの作品でしたが、

例えば…

 

「そやでぇ(そうですよ)」と書くと鈍重な感じがしますが、
「そやでェ」なら大阪弁の軽快なニュアンスが出せるとか、
「たくさん」のことを大阪弁では「ようけ」と言いますが
「沢山」に「ようけ」とルビを使う。

 

などなど、様々な工夫を凝らし、大阪弁の奥深さを伝えて来たそうです。
昔は「大阪弁は恋愛に向かない」という人もいたそうですが、
「そんなアホなことあらへん」と田辺さんは言っています。

 

最近では大阪弁の小説も結構あり、私もちょくちょく
大阪弁の小説に出会います。


西加奈子さんの小説なんかはその典型で、標準語とは違う
テンポがあって私は好きなのですが、田辺さんがおっしゃるような
意見もあったのですね。これから田辺さんの小説に出て来る大阪弁
もっと注目して読んでみようと思うのでした。

 

本書は、田辺さんのこれまでのこと、作品の紹介、

そして、最後に笑福亭鶴瓶さんとのおもしろ対談が掲載されています。

 

このお二人の会話は、田辺さんの小説に出て来る男女の会話に似ていて、
クスクス笑ってしまう楽しさがあります。 
会話だけじゃなく、お二人のお顔は見ているだけで「福」を招いて
くれるような雰囲気。

 

…というわけで、最後まで笑いが絶えないこの本は、
チャーミングな田辺聖子さんそのものでした。

 

そして、田辺さんは「一生女の子」の代表として前を

歩いていて欲しい女性の一人なのです。

 

 

 

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