読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

オオカミ族の少年:ミシェル ペイヴァー

 オオカミ族の少年:ミシェル ペイヴァー著のレビューです。

オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)

オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)

 

 

天地万物の精霊が宿る山を目指し、北へ旅立て!

 

 

長い長い物語を読みたい・・なんて気持ちがやって来た。

毎日本は読んでいてもシリーズものはついつい後回しにしちゃうことが

多いわけですが、読む時期到来!ということで選んだのがこの本。

 

全六巻。500ページの単行本は家にいるときしか読めないので

一体どのくらいで読み終わるのかな・・・と心配するも、読み始めって

数分後には、どっぷり6000年前の深い森の中へと入りこんでしまう。

 

いくつもの場面が現れては、ここをどう切り抜けるのか?

どう乗りこえてゆくのか。どこまでも孤独で寒くて怖くての

繰り返し。

 

けれども主人公のトラクが何度も立ち上がってくれるだろうという

願いを持って夢中で地図を追いながら読んでいた。

 

そう、この感じ・・・一昨年前、あれも夏だったと思うが、

上橋さんの「獣の奏者」に出合った時の興奮に近い。

 

物語を包む全体の雰囲気と、それを読んでいる自分の気持ちの

昂ぶりが再来した感じで、一気にこの夏の行き先が決まったような

気持ちになる。

 

今から6000年前のヨーロッパの北西部が舞台。

狩猟採集民として暮らす小さい氏族に分かれて暮らす人々。

 

オオカミ族、ワタリガラス族、イノシシ族等々、季節ごとに移動して

暮らす族も居れば、数日しか一か所に止まらない族もいる。

 

オオカミ族であるトラクは父と暮らしていたが、ある日父は

巨大クマの中に宿った悪霊に襲われてしまう。

もうこれ以上生きられない父はその場に止まり息子に

「あのクマには悪霊が宿っている。案内役と一緒に

天地万物の精霊が宿る山を目指し、北へ旅立て」と言い遺す。

 

この案内役とはオオカミの子供ウルフだ。

トラクはオカミ語を理解できる「聞く耳」という存在であるらしい。

 

さぁ、長い長い冒険が始まる。

そこには幾重にも難解が待ち受けているわけだが・・・・。

 

この一巻ではウルフのほかに、ワタリガラス族の少女レンという

助っ人が登場する。

2人と1匹が困難に立ち向かう様子はもちろん、ウルフのなんともいえない

愛らしさが物語を惹きつける大きな魅力になっている。

 

人間の登場が少ないせいか、とにかくどこまでも孤独、寒い、

得体の知れない怖さが付きまとう。

 

この心細い感じのなかで唯一感じる温かさはレンとウルフの存在。

なんだか私自身ずっとレンやウルフにしがみついていたような気がします。

 

はやくも2巻目が気になって仕方がない。

ふぁ~~また寝不足になっちゃいそうだ。

しかも就寝前読書にするには本が重たーい!

どうやら私自身の戦いも始まったようだ(笑)

 

 

【第一巻の覚書】

・クマの中の悪霊を追い出すには天地万物の精霊が宿る山へ行き、

 三つのナヌアクが必要。

・トラクの父親の過去

・ウルフとの別れ