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マールとおばあちゃん :ティヌモルティール

マールとおばあちゃん :ティヌモルティール著のレビューです。

マールとおばあちゃん

マールとおばあちゃん

 

 

 

◆二人のはしゃぎ声が本の隙間から聴こえてきそう。
          孫とおばあさんの絆を描いた美しい絵本。

 

 

マールとおばあちゃんはとっても仲良し。
そして二人ともとてもよく似ています。

 

マールもおばあちゃんも、がまんがきかずのくいしんぼう。

クッキーを口いっぱいにほおばって、びんをすっかり空にして。

 

─────こういうのってゴキゲンじゃない?
─────これ以上すてきなクッキーのたべ方がある?

 

二人は駆け回ったり、木に登ったりしながら

こんな無邪気な会話をしています。

 

なかでも、大きな木のブランコに揺られながら微笑み合う二人の様子が
この上なく楽しそう。

おばあさんも少女のようで本当にチャーミングなのです。

 

しかし、そのおばあちゃんは、ある日ばったりと倒れてしまいます。
そして、目覚めたおばあちゃんは、話せなくなり、たくさんのことを

忘れてしまったようです。 

 

そんなおばあさんのことを、大人たちは別人になったと思いますが、
マールは違います。おばあちゃんはちゃんと解っているのだと信じ
そのかたくなまでのいじらしさがたまりません。

 

さて、その後おじいさんが亡くなり話が展開します。

 

本書はとにかく、絵が美しい。
なにげに登場している「りす」や「ことり」までもが

とてもキュートに描かれているし、
マールとおばあちゃんの着ているお洋服もとても可愛らしい。
なので自然に細部にまで目を凝らしてしまうのです。

 

これは書店や図書館で見かけたら、

間違いなく手に取ってしまう装丁。


気の早い貴女は、自分の家の本棚にディスプレイしてしまう

様子まで思わず想像しちゃうと思います。

 

そして…
愛情が本の隙間から溢れ出しているような…
ホロリとしながらクッキーを思い切りほおばりたくなるお話でした。