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靴を売るシンデレラ ;ジョーン・バウアー

靴を売るシンデレラ ;ジョーン・バウアー著のレビューです。

靴を売るシンデレラ (SUPER!YA)

靴を売るシンデレラ (SUPER!YA)

 

 

 

◆ガラスの靴は登場しないけど…

 

 

まず、タイトル。
きっと女性なら「シンデレラ」と付くだけで、何か心がときめくものがあり、
思わず手に取っちゃうと思うのです。

きっと素敵な結末が約束されているんだわ~と。

 

図書館で手にしたこの本は、表紙もポップな雰囲気でますます

心がときめきます。

 

本書のシンデレラことジェナ・ボーラーはシカゴに住む16歳の女の子。
看護師の母親と、美人の妹と暮らしています。

両親は離婚していて、父親アルコール中毒

おばあさんはアルツハイマーが進行中という
ちょっと気がかりなことを背負って生きているジェナ。

 

そんなジェナは靴屋でアルバイトをしているところに、

一大販売チェーンの創業者の社長、大富豪のおばあさんに見出され、

彼女のお手伝いをすることに。

 

家族にアルコールが患者が居たり、大富豪と言えば男性を

想像しがちなところ、おばあさんだったりと、とってもアメリカンな

ムードです。

 

このおばあさん社長がテキサスまで株主総会へ行くということで、
そのドライバーを任されることになるジェナ。

 

さぁ、6週間、シカゴを飛び出し、ジェナが少しずつ大人への

階段を上る夏の始まりです。

この旅で彼女がどんな人々と関わり、どんな体験をするのか、

大きな見どころのひとつ。

 

人と関わっていくことによって、自分の身内のことと重ね合わせ、

どうすればいいのかと模索する健気な少女の姿に心を打たれつつ、

アメリカの旅は続きます。

 

また、販売・サービスとは?会社とは?親子とは?継承とは?
社会生活で必要な大事なこともこのストーリーには含まれていてます。

 

さて、このおばあさんと息子。経営方針の違いで確執が起きています。
この株主総会で、会社の行方が決まります。

おばあさん社長の会社への想いは…果たして救えるか!?

 

そしてシカゴに戻ったあと、ジェナは身近な人々どんな話をして

どんな時間を過ごすのか?後半部分は感動の嵐です。

 

どうでしょう…どこがシンデレラ?って感じですよね。
ガラスの靴を持ってくる王子は来ないじゃないか!ですよね。

 

そう、現代のシンデレラは、受け身じゃないのですね。
自分の選んだ靴でしっかり歩き、そして周りにも幸せにしちゃうような
そんな女性こそが現代のシンデレラ。

王子の出現はきっともっともっと先かもしれないし、

現れないかもしれません。

 

読後感がとにかく良い。爽やかです!
個人的には、舞台がテキサスで楽しかったです。

 

私もその昔、テキサスのあちこちで遊んでいた時期があり、

ウエスタンスタイルの人々のダンスや食欲旺盛さ、

あらゆるもののスケールの大きさに圧倒されっぱなしでした。
(あ、チェーンの靴屋も行ったけど、ほぼセルフだったなぁ…)

 

テキサスへ行くとね、ものごとを大きくとらえられるようになるんだね
というジェナのお婆さんの言葉に大きく共感しました。

 

そして、そして、どんな店で物を買いたいか?
お客さん目線で、あらためて考えるようになりました。

「あの店へ行けば確実」という店が自分の人生の中で何軒持てるか。

ささやかなことですが、意外にもそんな店があると気持ち的に

豊かになれそうですよね。

 

さて、次に読んだ貴方もシンデレラ。あらたなシンデレラ募集中(笑)