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うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

あのこは貴族:山内マリコ

本の紹介(女性作家や行)

 あのこは貴族:山内マリコ著のレビューです。

あのこは貴族

あのこは貴族

 

 

◆結婚という名のレースへと

 

 

結婚はゴール・・・なんて言葉がある。
もちろん結婚はゴールではないことは解っているけれど、
この小説を読んだら、結婚はひとつのゴールなんだなぁ、
と感じずにはいられなかった。

 

だってだって、こんなにもいろーんな山々を超えないと
辿り着けない「結婚」って場所。
ゴチャゴチャ、グチャグチャしながらなんとか辿り着く「結婚」。

 

そんな過酷なレースの扉が開いたがごとく、アラサー女性たちは
日々様々な困難に立ち向かいながらゴールを目指してゆく。

 

東京生まれの箱入り娘のお嬢様・華子。父親は整形外科の開業医。
地方出身、上京組のOL・美紀。
ハンサムな弁護士・青木幸一郎。

 

華子は恋人と別れてしまい、結婚を焦った末、
紹介で出会った青木幸一郎と婚約したのだが、
青木は大学が一緒だった美紀とあやふやな関係を続行中。

 

やがて華子の友人を介して、青木と美紀の関係はあっけなくバレてしまい・・・
というのが大まかな展開。婚約相手が別の女性と!?となれば、
かなりの修羅場を想像してしまいがちですが、意外にも女の結束が固く、
なかなか逞しい関係が形成されてゆく。

 

話の流れ自体はサラッとしたものですが、
何が面白いって「や、あるよ、こういうのってホント」と思える点。

 

上流階級の人々の生活行動や考え方など、いかにもな感じが

そこかしこに漂っている。
ありがちなセレブゥ~な場面、結構好きです。

 

大学のシーンなどからも幼稚舎からの内部生と、大学から慶應に入った
地方出身者との格差、コンプレックス等々の様子が妙にリアルで生々しい。

 

第一章 東京(とりわけその中心の、とある階層)
第二章 外部(ある地方都市と女子の運命)
第三章 邂逅(女同士の義理、結婚、連鎖)
終章  一年後

 

4章からなる話はバラバラになっていた話が
徐々に結集する形で収まってゆく。

 

さてさて彼女たちのゴールはどこにあったのか?
はたまたゴールはなかったのか?
納得できる人生がこの先歩めるのか?
終章をお楽しみに!

 

山内さんの作品、なんだかんだといつも一気読みだな。
軽すぎず、重すぎず。そんな感じがすごく良い。
そして女性ならではの細かいアイテム。読んでいてすごく楽しい。
一冊読むとまたすぐ次を読みたくなる・・・

そんな気分にさせられる作家さんの一人です。

 

 

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