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*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】いつか、一緒にパリに行こう :辻仁成

 

 

いつか、一緒にパリに行こう :辻仁成著のレビューです。

いつか、一緒にパリに行こう

いつか、一緒にパリに行こう

 

 

辻さんと歩くパリ

 

19世紀のパリを舞台にした小説を読みふけっていたら、何故か「今」のパリへ行きたくなってこの本を選んでみました。(と言っても、この本、2005年ものでしたが…)

 

表紙が綺麗、そして、タイトル。いかにも「辻仁成」って感じで、このコッテリしたムードに胸やけしないかな?なんて、感じでスタート。がっつりエッセイでもなく、ガイドブックでもなく…ちょうどいい感じで話がスルスル進んでゆきます。

 

車に乗りながら、食事をしながら、買い物をしながら、辻さんが横でそのことに関する話をおしゃべりしているといった雰囲気です。

 

聞いていてひとつだけリアルに感じたのは「フランスの出産事情」。辻さんご夫婦の出産にまつわるエピソードからフランスの出産事情が解る内容なのですが、なにせ、中山美穂の顔がチラついちゃって(笑)

 

「あーミポリン、無痛分娩だったのかぁ~」など、ミーハー気分で読みました。それにしても、フランスの出産はやはり日本と違うものですねぇ。

 

本書からは辻さんがいかにパリの空気に馴染み、この地を好きなのかが伝わってきます。そこには気負った感じもなく、パリをそのまんま受け入れている自然さがあります。自分に合った場所とは、何も国内だけとは限らないものだなぁなんてことも考えさせられました。

 

そんな辻さんの目を通して見る、パリのライフスタイル、フランス人の様子は読んでいて疲れない・退屈しない面白さがありました。