読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うずまきぐ~るぐる

本の紹介や日々のことをぐるぐるかきます

花森安治集 衣裳・きもの篇:花森安治

花森安治集 衣裳・きもの篇:花森安治著のレビューです。

花森安治集 衣裳・きもの篇

花森安治集 衣裳・きもの篇

 

 

◆文字で学ぶ「お洒落」の教科書とでも言いましょうか。

 

 

花森安治といえば、「暮らしの手帖」。

私はそれほど読んではいないのですが、本書を読んでいると
「あーどっかで聞いたことがあるなぁ」と思いあたることが多かった。

 

それもこれも母親が言っていることとなんとなく重なり、
長い間、女性達に読み続けられ、影響力のある雑誌だ

ということが感じられます。

 

ファッション関係は時代の流れで変化するものだし、

私自身すごくこだわりがあるというわけではないけど、

本書を読むと「おしゃれ・身だしなみ」についての
根本的な部分の大切さに大きく頷ける部分が多かった。

 

本書は戦後まもない「婦人公論」「装苑」等の雑誌に掲載された、
対談や講演の記録が挿絵とともに綴られ、身につけるものについての
エッセイやヒントなどがたっぷり掲載されています。

着ることだけではなく、立ち居振る舞いの「いろは」も。

 

ちなみに電車のつり革をつかむ時、どの指を使うかなんて

考えたことがありますか?
「親指と人差し指をのぞいた3本で。」とありました。

 

早速、電車の中でやってみましたが、

ワタシふき出そうになってしまいました。


やはり不自然すぎというか、ぎこちないというか、

エレガンスのかけらもない自分が可笑しくて。
(ちなみに下手な運転手の時は5本でしっかりつかむ

という注意書きもありました。)
…と、もっとまじめに書いてあることを実践してみたいものです。

 

それはさておき…
本書を読んでいると、どれだけお金を出してお洒落をしても、

それだけじゃ足りないのだということが見えてきます。

 

お説教とまではいかないけど、今、こういう内容の話を

若いお嬢さんたちはもちろん、私達世代の人もわざわざ聞く

ということがなかったんじゃないかと思います。

ファッション雑誌はこぞって写真掲載に力を入れて

視覚的に訴えて来るものばかりですものね。

 

そういう意味で本当は若い女性たちにこそ是非1度目を通して欲しいと
思う本なのですが、「昭和」の匂いプンプンなので、なかなか目に
留まらないだろうなーと。

 

その他、対談を通しての花森氏のファッションについての思想は
かなり読み応えアリ。
私達女性が今日普通に履く「ズボン」についての考察は

素晴らしかったです。

 

余談ですが編み物の話が登場するのですが、きちんと目数を

数えて編むより、はじめに型紙を裁って、それに合わせて

編んでゆくほうが仕上がりが美しいとか。

目数を数えるのが大嫌いな自分にとって、これは画期的と思うのですが、
本当だろうか?とっても気になる…。