ぶたぶた図書館:矢崎存美著のレビューです。
◆気になる「ぬいぐるみおとまり会」の話!
今回何よりも興味を持ったのが「ぬいぐるみおとまり会」の話ってこと。
以前「ぬいぐるみおとまり会」を私の町の図書館でもやるというお知らせが
区報に載っていて、「きゃーー楽しそう」と(年甲斐もなく①)
心がときめきました。
まぁ、募集はお子さん達のみですから、当然参加は出来ないのですが、
あちこちのサイトで様子を拝見。
「夜の図書館で一体、何が起きているのか?」
ぬいぐるみ達が楽しくすごしているという……もう、想像だけでも
楽しいじゃありませんか。(年甲斐もなく②)またまた心が躍ります。
もともとアメリカの公共図書館が発祥で、日本国内にも
広まりつつあるというこのイベントが話の中心となれば
これは読むしかないと!即買いです。
本好きの中学生・雪音と、市立図書館の司書・寿美子。
この二人が組んで、この企画を一から作って行くという内容ですが、
ポスターを一枚作るのにも四苦八苦。モデルになるぬいぐるみ選びから、
写真撮影に至るまであれこれ悩みは尽きない。
そこに、図書館業界では伝説的存在の山崎ぶたぶたが現れる。
私はこのぶたぶたシリーズを初めて読むので分らないのですが、
この山崎ぶたぶたさんがきっとどのシリーズにも登場する
主役なのでしょう。
この山崎さん、バレボールくらいの大きさのぬいぐるみなんですけど、
それさえ考えなければ中年のおっさんです。料理上手だし、結構頼もしい。
このお話では、しっかりポスターのモデルを務めています。
また登場する人物たちの悩みも、全体の話の中にうまく溶け込み、
母娘の話はウルっとくるものがあります。
最後にこの話に出て来た、たくさんの絵本の紹介もあります。
こういうのが困るんですよね。知らない絵本が何冊かあり、
読まずにはいられないという状態に…。
ということで、あっと言う間に読めてしまいます。
「ぬいぐるみおとまり会」そのものの様子はそれほど
書かれていなかったのですが、とても癒されたなぁ…。
んー、やはり「ぬいぐるみおとまり会」まだまだ
気になります。(年甲斐もなく③)