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*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】ぼくの小鳥ちゃん:江國香織

 

 

ぼくの小鳥ちゃん:江國香織著のレビューです。

ぼくの小鳥ちゃん

ぼくの小鳥ちゃん

 

 

◆小鳥ちゃんというより小鳥さま!?

 

 

ある朝突然やってきた小鳥ちゃんとぼくとの生活…ということで、
ずっと気になっていた本。

 

というのも、ワタクシゴトですが、
うちではカナリアとオカメインコを飼っていた時期があり、

その鳴き声と飛び散った餌目的に、当時住んでいたマンションの

ベランダには随分色々な鳥が遊びに来ていました。

そして、ある日セキセイインコまでも!
彼はそのままうちの子になったのです。

…なんて経歴もあり突然やって来る鳥に興味津々です。


昔は結構、こんな脱走系の小鳥が多かったけど、

最近はそんな脱走鳥もめっきり見なくなったなぁ…。

 

ぼくの小鳥ちゃん…。
んーなんかすっごい甘いムード!きっと蜜月生活のような生活が
描かれているんだろうなぁーと思い、ページをめくってみると…。

 

「水道水で結構よ」
「あたしはそのへんのひよわな小鳥とちがうんだから」

 

まぁー、なんて高飛車な!そう、この小鳥ちゃんは、人間と対等に…
対等というより少し上から目線で会話するツワモノ。

 

部屋にはぼくと彼女の写真があるのだけど、

やきもちやきの小鳥ちゃんはその写真立てを倒す。

デートにだってお邪魔する。

 

鳥には表情がないけど、この小鳥ちゃんを見ていると、すましたり、
拗ねたりしている様子が手に取るように分かり、知らず知らず

彼女の虜になり頬が緩んでしまう。

 

家で飼っていたオカメもメスだったのですが、父のことが大好きで、
私と父が仲良く話していると、かごの中で騒いで自分アピールしてたし、
放鳥している時は何気に「ちょっと失礼」と間を割って、父に

すり寄るようなことがあった。鳥とは言え女なんです。

 

小鳥ちゃんの不器用な感情表現が微笑ましい。
私の中では「ツンデレの小鳥」に見える。


すごくぼくのことが好きなのに、こんなにもツンケンしてしまう…

けど、ぼくの元を離れない。ぼくの優しさにずっと包まれていたいのだと
思っているんだよね。

 

きっとこのあとも、ずっと2人と1羽の生活は静かに続くんだと思う。
彼女も優しいいい人だし、大きなトラブルになるとはとても思えない。

「微妙な三角関係」の話と取るかどうか…。

 

私はあまり複雑なものを感じなかった。
ただ、不器用な小鳥ちゃんを通して、こんな女性もいるなぁ…と

思ったことと、好きな人と過ごしたい気持ちと居心地の良い場所探しは、

人も動物も一緒なんだということは感じました。

それ以上のことを想像することはなかったなぁ。

 

小鳥ちゃんの寝息はウェハースみたいにかるい

 

そうそう、小鳥のちっちゃいちっちゃい寝息…久々に聞きたくなった。
めちゃくちゃ恋しくなったわ、「わたしの小鳥ちゃんたち」が……。

 

 

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