うずまきぐ~るぐる

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考えるマナー

 考えるマナーのレビューです。

 

 

◆「なるほど、そうか!そうしよう!」という話は殆ど.....ない

 

 

大人を悩ますマナーの数々の疑問に
豪華メンバーがヒントや答えを導いてくれるという
回答集のようなエッセイのような読みものです。

 

赤瀬川原平井上荒野劇団ひとり佐藤優/髙橋秀実/
津村記久子平松洋子穂村弘町田康三浦しをん
楊 逸/鷲田清一

 

お名前を拝見しただけでもワクワクするものがありますが、
お題になっているマナーそのものにも興味をそそられる。

 

ざっくりとした章のテーマから各々がそれに関連する
マナーをピックアップして語る。

 

例えば「美を匂わすマナー」という章があり、

・美人のマナー
・体毛のマナー
・お洒落のマナー
・五本指ソックスのマナー
・老化のマナー

 

という感じで、メンバーが2ページ程度で内容を綴る。
ご覧の通り中には「え?そこにもマナー?」ってものも
無きにしも非ず。

 

で、この本でも群を抜いて個性炸裂した視点で
書かれていたのが、(やはりというか)三浦しをんさん。
もう私のなかで彼女の書いたものは「危険な読み物」という位置づけ。
にもかかわらず、今回も夜中に大爆笑!!

 

なかでも「降りますのマナー」はツボでした。
ほら、ラッシュ時で身動きもできない状態であるのに、
駅に着く前からグイグイ人を押して降りる準備する
人っているじゃないですか。こういう人をどうにかするために、
みなさんだったらどんな対策を立てますか?

 

しをんさんはこう答えている。
とにかく次で降りるという意思表示をすることが大事なわけですが、
なかには「次降ります」と口に出すのが恥ずかしい人もいるはず。
そこで用意するのは「笛」。しかもその笛は巻紙がカメレオンの
舌のように伸びるアレだ!(笑)

 

あれなら遠くにいる人にも「あの人次降りたいんだな」と確認できるし、
他の人を押しのけてまで行こうという勇気がある人もいないだろうと。

 

あれを咥えて乗車するって!?
カメレオンの舌が林立している車内は壮観!?・・・・ってあなた!

 

いやもう、これ、想像しただけで可笑しくて可笑しくて。
読んでからというもの、電車に乗るとその光景を想像してしまい
顔がにやけてしまう。まったく後遺症の激しい話であった。

 

ということで、一般のマナー本とはひと味違った話ばかり。
劇団ひとりさんは芸能界、荒野さんはご主人との話、
楊逸さんは中国との違い等々、みなさん持ち味を活かした
内容のものが多い。

 

個人的にはしをんさんや穂村さんの話は引き込まれるものが多く、
いろんな意味で身構えることが多かった気が。

 

雑誌のコラム的な感じで気軽にどこからでも読める一冊。
様々な回答から「なるほど、そうか!そうしよう!」という話は
殆どなかったというか、読んだ先から忘れてしまうものが多い(笑)