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私小説:岩井志麻子

私小説岩井志麻子著のレビューです。

私小説

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岩井志麻子という女…

 

 

志麻子さんの活躍ぶりは、毎週TVのレギュラー番組を拝見していて、
個性的なキャラと喋り口調、そして発言内容にドキドキさせられっぱなしです。
とにかく、キワドイ発言ばかりなんですけど、エロすぎてエロくない…。
というか、私がもう慣れてしまったのか?

 

そんな志麻子さんの、私小説があると知り、早速読むことにした。
志麻子さんの根底となる「性」が」どんなものであったのか思春期の話から
30代後半にさしかかる時期に出会った男性達との関係が赤裸々に

描かれています。

 

ベトナム人の愛人との話がメイン。
激しい性描写から、スッと街の喧噪のなかに場面が切り替わったり、
ベトナムの様子が肌で感じられるような世界に浸らせてくれるあたりは、
さすが小説家であった。

 

ベトナムの愛人は妻子持ち。

しかし妻子、その母親との関係も志麻子は良好であったりする。

人類みな兄弟とはこんなこと?とアレコレ思うのだが、
あまり深く考えないほうが良さそうだ。

 

愛人も愛人だが、志麻子さんもすごい。
日本には担当編集者である恋人、そして、後半は韓国にも恋人が出現!

 

すったもんだあったベトナム人とは結局は金の切れ目が縁の切れ目感が漂う。
志麻子「私はもう、わかっている。

そろそろこの愛人に飽きたのだ」と言う。うぉお!

 

愛人にお小遣いをあげたり、高価なものを買ってあげる。
そして、男に会うためだけに海を越える性欲。
そんな出来事をストレートに書いてしまうあたりは、ある意味
すごく、男性的とでも言いましょうか…。

 

でもたまに話の中で出てくる、別れて暮らしている息子への切ない
想いなど、女性として母としての姿もチラチラ見える。

 

実は、この小説と並行して「猥談」も読みました。
こちらは、もう書評を書くと伏字ばっかになりそうだったので控えますが、
野坂昭如花村萬月久世光彦氏らと、深くて濃い対談をされてます。
特に野坂さんのカミングアウトも強烈で面白い。

 

この小説の当時の話もたくさんありますので、続けて読むか、
並行読みをされると、過激さ・爆笑度が高まります。

 

短編のタイトルが広告掲載で「掲載拒否」にあった朝日新聞

怒りぶちまける志麻子さん。
しかし、この「猥談」の出版社は朝日新聞出版社!
もう、本当に笑わせてくれます。

 

最後に、この「私小説」で私のツボだった部分を。
ブロークンな英語をお互い駆使して、愛の最中…志麻子は叫ぶ。

 

「アイ ドント ウォント ユア ベイビー プリーズ アウト!」

 

まったく志麻子さんったら。
切羽詰まった、そして生の英会話とはまさにこのこと!
この会話はしっかり成立、成功。志麻子は誇らしげだ。

 

そして、現在の志麻子さん。

息子さんと韓国人の旦那さんと生活されているそうです。
タイで飲み屋をいつかやりたいと言っていました。 
何はともあれ、今後も恋愛の中心に居て、のびのびとした志麻子さんを
見続けたいものです。

 

好き嫌いキッパリ分れるこのキャラ。
相当嫌悪感を抱く人も多いと思う。

ご興味のある方は是非「貴方の知らない志麻子の世界」へ行ってらっしゃい~。