毎日いろいろ:角野栄子著のレビューです。
『魔女の宅急便』が生まれた魔法のくらし 角野栄子の毎日 いろいろ
- 作者: 角野栄子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/03/29
- メディア: 単行本
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カラフルな生活は元気一杯!!
鮮やかなワンピースに赤い口紅、個性的な眼鏡。
角野さんのことを知らない人でもこの表紙を見たら、明るくてなんだか楽しい話をしてくれるおばさまという印象をを持つのではないかと思う。
たくさんの児童書を書き続けている角野さんは昭和10年生まれの深川育ち。
チャキチャキの江戸っ子であるわけだが、海外生活もされた影響もあるのか、外国のステキなご婦人といった雰囲気を併せ持つ。
作品の影響力もあるのですが、角野さんは「魔女」だと私は睨んでいる(笑)
本書は表題の通り、角野さんの日常や周りにあるものなどを写真とともに紹介している。
いろいろ興味深いのだけど、とにかく一番目を惹いたのは、彼女の本棚とそこに並んでいる本の数々がもう悶絶するほど素敵すぎて「ハイ!本棚まるごと下さい!」と挙手したくなる。とにかく家の中にはこだわりを持って作られた本棚がいたるところにある。
天井までびっしりな赤い本棚。
壁に埋め込まれた白い本棚。
デスクの前の棚にも本が!
角野さんたちの本たちは、清潔なスペースでのびのびとしていて、幸せそう!って思えるほど、良い感じなのである。
本好きにとって他人様のの本棚はかなーり興味深いポイントだと思うのですが、角野さんの本棚は本当に素敵なので、これだけでも本書を見る価値があると思います。
本たちだけではない。
鎌倉で気持ちよく呼吸しているように見える角野さんの生活は本当に羨ましい。
外国から連れて来たたくさんの小物たちは見ているだけでも楽しいし、お洋服、くつ、眼鏡、アクセサリーなどのファッションのお話もとても参考になる。
角野さん、本当に「おしゃれさん」なんです。
どのページにもカラフルな小物たちに並び、気持ちが華やぎます。
なんとなく年を取るとワンピースや派手な色の服は着なくなるというイメージがあったけれども、角野さんを見ていると年を重ねほど、こういうカラフル色が似合うものなんだなーと思わされる。しかも、着る方も見る方も元気が出るからナイス!
たぶんね、角野さんはここから何年経っても年を取らず、カラフルな日常の中で子供たちの本を書き続けるんだろうな~。うん、やっぱり「魔女」なんだと思うよ(笑)
最後に角野さんの本棚を再度拝見。
懐かしいあの本たちや、読みたくなるようなタイトルの数々。
このまま見ているとリスト伸び率が飛躍的に・・・(笑)