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【レビュー】ヒタメン三島由紀夫が女に逢う時… :岩下尚史

 

 

ヒ タメン三島由紀夫が女に逢う時… :岩下尚史 著のレビューです。

 

元恋人と女友達が証言する三島由紀夫のもう一つの顔。その姿は案外普通の男性!?

 

本書は三島由紀夫の元恋人と、女友達であった人が証言する、三島由紀夫のもうひとつの姿を綴った本です。

 

デートのたびに次のデートの場所が書かれた名刺を渡したり、デート代に困り、実は密かに女友達にお金を借りに行っていたり。そして、一途で、やきもちやき。女性を知ったのもかなり遅かったという三島。「えーそうなの?」という話が次々と出てきます。
その後、恋人と別れ、別の人と結婚した三島の生活とは…。

 

三島さんに限らず、人生には一番良かったという時期が存在しますが、本書は三島さんが自慢の恋人と毎日幸せに過ごし、そして仕事でも一番輝いていた時期の3年間、男として彼にとって最高の時期の話でもあります。当時の銀座や、そこを訪れていた人々の様子が華やかな色どりを加えます。

 

 

 

 

それにしても「男は人間として見ていられるのは45まで。女は35までだよ」と公言していた三島さん。なんかちょっと分かる気もするけど、でもでも寿命はどんどん伸びてますからねぇ。もう少し、人生謳歌すれば良かったのに…。

 

文体が独特なのではじめは少し読みづらいと感じましたが、慣れると意外にもサクサクと読めます。面白さの方が勝るからでしょうか。

最後に作者の岩下さん。新橋演舞場の企画室長だったらしいです。最近テレビでもよく見かけます。独特な雰囲気と話し方。ついつい見入ってしまうというこの方もちょっと謎めいています。

 

ヒタメン…何か新しい言葉なのかな?と思いましたが「直面」と書くそうです。意味は敢えて書きませんが、なるほどそういう意味かと納得でした。

 

やぁ、、この感想を書いたのは2012年。拙い感想に冷や汗ものです。あれから岩下さんも売れっ子になり、テレビにたくさん出演され、わたしも大好きになりました!特に5時に夢中!でレギュラーになってからものすごく身近に(笑)粋なお着物で登場する岩下さん。お話も楽しく毎週楽しみにしています。

 

岩下尚史 氏について

新橋演舞場株式会社入社後、花柳界の実態を学ぶ。退社後、作家活動を始める。著書に「芸者論・神々に扮することを忘れた日本人」、「見出された恋~『金閣寺』への船出」などがある。「金春の詠」「七つ橋」など長唄の作詞も行う。「オール讀物」「美しいキモノ」などでコラム・エッセーの連載を持つ。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」、TBS「いっぷく!」、TOKYO MX「5時に夢中!」などテレビ出演多数。(WEB ザ・テレビジョンより)

文庫版

 

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