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ねにもつタイプ: 岸本佐知子

ねにもつタイプ :岸本佐知子著のレビューです。

ねにもつタイプ (ちくま文庫)

ねにもつタイプ (ちくま文庫)

 

 

 

◆この感性について行けるか? 作者と勝負している気分に。

 

 

この作家さんの作品は初めて読んだのですが、
個性的というのか、思考回路が変わっているというか、静かに強烈です。

 

文章は読みやすくテンポもいいのですが、読み手側にしてみれば、
ギシッ、ギシッと音がたつような、車の運転に例えると、

クラッチ操作が上手くいかず、常にエンスト寸前状態で進んで

行くような感覚とでも言いましょうか。
助手席は常に揺れているような、慣れるまで少々時間が要りました。

 

本の帯には
「笑いがこみあげる 奇妙な世界 微妙に増量して文庫化」
とあります。確かにそうなんですよ。奇妙です。不思議です。

 

例えば「コアラの鼻の材質は何でできているのだろう」とか、
「肉のまずそうな動物ベスト10 」とか、「猫マッサージ屋」

「汚れの通販」「桃太郎」をシュールな話として6話も

作ってしまったり。思いのまま描かれています。かなり自由~。

 

そうかと思えば、
「プリティー・ウーマン」の前奏がドリフターズ
「ズン・ズン・ズン・ズン・ズン・ドコ♪」に聞こえる…

なんて妙にあとあとまで笑いを引きずってしまうような話題もある。
(私も作者同様、脳内ズンドコの地獄化…で、皆さんにも(笑))

 

「なんでそこを?」という部分にこだわりがあるのか?焦点を当て、
独特な表現と不思議な空間へ連れて行かれます。


子供の頃の目線もあり、全体的には現実の話なのか、

作者の空想話なのか…迷うこともしばしばです。

 

この本は2007年の講談社エッセイ賞受賞作。
岸本さんは翻訳家でもあり、たくさんの本の翻訳をされているそうです。
白水社から面白いタイトルの作品が数冊あり、

ちょっと読んでみたくなりました。

 

とにかく、一度パラッと手にしてみて、字面と挿し絵でピンときたら
是非読んでみてください。相当、好き嫌い別れると思いますが…。

 

私自身は絶対また欲して読んでしまう作家さんだということを

薄々感じているのです。
ちなみにこの本を読んで寝た夜、妙に鮮明で不思議な夢をみました(怖)

 

 

uzumaki-guruguru.hatenablog.com

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