刻まれない明日:三崎亜記著のレビューです。
◆うーーん。。。。
雪の積もった屋根が並ぶこの装丁の風景に、なんだかものすごく
惹かれるものがあり、思わずブックオフで購入。
「開発保留地区」
ここは10年前に、3095人の人が消え去った場所だという。
しかし、街では今でも彼らの気配を感じる不思議なことが
幾つも起こります。
一部の人にだけに鐘の音が聴こえたり、
ありもしないバスの光が遠くから見えたり、
消えた人からラジオ局にハガキの投稿があったり、
あるはずのない図書館分館で、利用の形跡があったりと…。
設定自体はとても面白いのですが、んーなんだろうな~。
この消えた人々の謎を解明していくのではなく、
残された側が、いかにしてこの出来事を乗り越えてゆくのかが
メインなのです。
もちろんそれはそれでいいのですが、
私個人としては、消えた側の謎の方が気になって気になって…。
そこの進展がまったくないまま、話が最後まで単調に進んでしまったので
読み終わってからの不完全燃焼感がかなりあった。
うーん・・・・・。