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東電OL殺人事件 :佐野 眞一

東電OL殺人事件 :佐野 眞一著のレビューです。

東電OL殺人事件 (新潮文庫)

東電OL殺人事件 (新潮文庫)

 

 

 

◆どこをとっても不幸な事件に言葉が見つからず…。

 

 


この話は平成9年に起きた事件についての真相を追った内容です。

 

桐野夏生さんの「グロテスク」(この事件にもとに書かれた小説)を
読み、そして、映画「恋の罪」が公開されたあたりから、
なぜかとても気になり出し、詳しい内容を知りたいなぁーと

思っていましたが、なかなかこういった本を読むというところにまで

辿りつけなかっただけにこの本を見つけたときには、ちょっと感動しました。

 

仕事に追われて家に居る時間が極端に少なかったからか?
私はこんなに騒がれ、奇異な事件であったのに印象に残っていないという
なんとも間抜けな状態。
当時、どんな報道がされていたのか、今頃、気になっています。

 

改めてこの事件の奇妙さに触れ、読みながら何度も
「実話なんだよね?」って自問自答してしまいました。

 

事件に関係のある場所や店なども知っている所だったりしたので
読んでいて明確に風景まで浮かび上がり、なんとも複雑な心境でした。

 

作者は被告人の故郷、ネパールまで足を伸ばし取材をしています。
被告者の生い立ち、生活環境や人柄などからしてあり得ないのでは?と
読みながら混乱することもしばしば。

 

膨大なる証言や捜査を持っても、確実なものが何一つ解らない。
読めば読むほど謎が深まって行きます。

 

殺されたこのエリートOL。
毎晩、歩道に立って一心不乱に男性を誘っていた
その向こうに見えていた景色はどんなだったのでしょうか。

 

何故、そこまでしなければならなかったのか?
家族との確執など様々な説がありましたが、どうなのでしょうか。
殺伐とした想いが残るばかりです。

 

それにしても、日本の警察は優秀だとよく聞きますが、
未だこんな手荒いやり方で取調べをしていのか?といった部分などもあり
なんだかなぁ…。

 

最後にこの事件の最新情報を探していたらありました。

東京高検が独自に実施した物証27点からは個人を特定できる
DNA型は検出されなかったと発表した。(2012年4月23日)