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僕らのごはんは明日で待ってる:瀬尾まいこ

僕らのごはんは明日で待ってる瀬尾まいこ著のレビューです。

僕らのご飯は明日で待ってる

僕らのご飯は明日で待ってる

 

 

(本が好きの献本書評です)

 

◆運動会からはじまる小さな恋の成長過程に、

            スルスル惹きこまれて行きました

 

 


実は瀬尾まいこさんの作品は随分前に一度読んで、ちょっと苦手かな…
と思ってしまい、それから読むことがなくなっていました。

 

しかし、瀬尾さんの作品は目にすることも多く、評判の良い作家さんで
あることもあり、私の中でずっと気になってはいたのです。
そこで、この機会にもう一度じっくり読んでみようと

献本に応募してみました。

 

はじめて、お互いの名前を下の名前で呼ぶことに決めた
こそばゆくなる恋愛初期のあのふわふわした感じ…

この小説ではそんな些細な忘れかけているシーンが結構出てきます。

 

お互い呼び合ってみて練習までしちゃってる…あったなぁ、そんなこと。

この小説を読んでいてちょっと照れくさく、でもすごく嬉しい…
そんな心の奥底にあったモゾモゾした感情がドッと蘇って来ました。
(心の若返り活性化した気分)

 

高校、大学、そして就職と、恋人同士の二人が色々な悩みや問題を抱えながら
生きて行く。もっと相手のことを知りたいけど、踏み込めなかったり
とても理不尽な別れがあったり…

 

そんな中で、何が自分にとって大切なのか、そして大切なものを手に入れる
にはどう生きればいいのか、最後まで尽きることなく主人公たちに寄り添い
ながら読んでいました。

 

また、章ごとの場面切り替えが、非常にうまい!
「あぁーやられた」と、思わず苦笑いありでした。

 

全体的に会話が多く、それゆえに登場人物の人柄が分かりやすく
読者との距離はあっという間に縮まるんではないかと思います。
特に、周りの人々の言葉や大らかさににも注目です。

良いこと言っているんです。

 

「僕らのごはんは明日を待っている」…ちょっと不思議なタイトル。

「明日はあれ食べて~、明後日はあそこで食べたい」など
ギラギラした「食の欲望」のようなものを書いた小説なのだろうか?と
想像していた自分がちょっと恥ずかしくなるくらい、
穏やかで、あたたかく、キュンとくる内容でした。

 

この一冊で苦手意識もすっかり消え、また近いうちに
瀬尾さんの作品に触れてみることになると思います。