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【レビュー・感想】ノスタルジック・アイドル 二宮金次郎―モダン・イコノロジー:井上章一

 

 

ノスタルジック・アイドル 二宮金次郎―モダン・イコノロジーのレビューです。

ノスタルジック・アイドル 二宮金次郎―モダン・イコノロジー

ノスタルジック・アイドル 二宮金次郎―モダン・イコノロジー

 

 感想 あの有名人は今? ニノキン現る!

 

アイドルで二宮と言えば今は嵐のニノ。
しかし、ノスタルジックが付くと、そうそう金次郎ですよね。と言っても、「金次郎」だと思い浮かべた人はきっと昭和の人。

 

最近の小学校がどうなっているのか分かりませんが、二宮金次郎像の発注は、ほとんどなくなっているそうです。これが1930年代中ごろでは、日本全国どこの小学校にも、金次郎像が置いてあったのだという。

 

 

 

 

本書は、何故二宮金次郎像が作られるようになったのか?どうして学校に、また誰が何の目的で設置したのか?そして、どうして姿を消してしまったのか?など、例により井上氏が感じた疑問から始まった取材は、読者にとっても非常に興味深いものばかりです。

 

今回は井上氏の調査に加え、全国に残る二宮金次郎像を撮り続けたという大木氏の写真の数々にも目を奪われました。

 

二宮金次郎の写真なんてどれも一緒じゃない?と思われますが、いやいや、薪を担いだものもいれば、柴を担いだものもいる。細身の金次郎もいれば、ぽっちゃり金次郎もいる。また、「銅像供出」ということで、戦地へおもむく金次郎もいた。

 

その写真の数々から、昭和という騒がしい時代とは裏腹に、金次郎がどんなことが起こっても黙々と自分の役割を全うする姿が凛々しく私には映りました。

 

 

 

 

さて、みなさんの小学校には、金次郎像は残っていましたか?私はこの本で、しっかり母校の二宮君に再会出来ました。けど、設置されていた場所はそこだったっけ?と、何度考えても違うような…。

 

まぁそんなことより、あれからずっと読書していた二宮君。本好き!半端ないですよね!一体、どのくらい本を読んだの?と、思わず語りかけたくなりました。

 

母校のニノキンが気になる方は、是非この本を開いてみてください。もしかしたら、会えるかもしれませんよ?