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かのこちゃんとマドレーヌ夫人 :万城目学

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 :万城目学著のレビューです。

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)
 

 

 

◆乳歯が抜ける頃に、

     一緒に過ごした友達やペットのことを覚えていますか?

 

 

「きゃーードストライクの本がキターーー」
「カーーーーン」と、空高く響き渡るようなバットの音。
確かに聞こえました!

 

こういう作品好きです。好きです。大好きです。
好奇心旺盛で少しだけ勝気な少女、家族、そして、一緒に
暮らしている犬や猫。

 

こんな設定は文句なく好きなのに、この作品、気になっていたわりに
読むまでに随分時間がかかりました。けど、寝かせた?甲斐があって、
ものすごく良い作品に出会えたと感動も大きかった。

 

なにが楽しいって、かのこちゃんの家に居る老犬・玄三郎と
猫のマドレーヌはなんと!犬と猫のご夫婦なのだ。
だから、マドレーヌに「夫人」がついているのだ!と、
早くもウキウキが止まりません。

 

この2匹の出会いのシーンも好きだな~。
ご夫婦の関係も穏やかで終始ほんわかされっぱなしだったし。
ふたりの会話が熟年夫婦のようにいい味が出ていて、
これがまたいいんです。

 

本書は主にこの犬と猫の生活とかのこちゃんの小学校生活を
バランス良く展開してゆきます。

 

特にかのこちゃんの小学校生活は、子供の時に経験したような
感情にちょこちょこ遭遇できてこの上なく楽しいのです。

 

長い休み明け、クラスメイトに再会するのがちょっと
恥ずかしいような、振り出しに戻ったような感情。
あー、そういう繊細な気持ちが自分にもあったなぁ…と、
こそばゆい感じを掘り起こされました。

 

大人ぶった話し方=「ござる」を付けて会話。
とんでもない所に「茶柱」が出現!
男子VS女子の「どっちが難しい言葉を知っているか勝負」。

 

いや~~このあたりの子供たちのやり取りが

本当に面白いのでござる。

「ふんけーのとも(刎頚の友)」なんて言葉も飛び出します!

 

さて、物語の後半はどんなに小さい子供にも、やがて
別れが訪れるという少々辛いシーンにぶつかります。
このあたりからは今までと一変して、私、グズグズしっぱなしでした。

 

でも、ラストは悲観するものではなく、むしろ、これからの活力が
見え隠れするようないい感じで終わっています。

 

かのこちゃん、お友達のすずちゃん、かのこちゃんの
お父さんもお母さんも、登場する人物がやはり何よりも魅力的。

 

この話はそれプラス、2匹の動物とご近所に住んでいる
仲間の動物たちの個性豊かなキャラが加わり、とんでもない
魅力あふれるお話になっているのです。

 

そうそう、ちょっとした不思議な話も登場し、そこも
お楽しみのひとつです。


やっぱり、こういう作品好きです。好きです。大好きです!
読まないと損するでござる!

 

 

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