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【書評・レビュー】美人の正体 :越智啓太

 

 

美人の正体 :越智啓太著のレビューです。

美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学

美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学

 

<本が好き!の献本書評です>

感想・内容 私の知らない美人の世界


「美人には美人なりに悩みがあるのだ」ということをよく聞くが、そんなある意味贅沢な悩みをせっかく生まれて来たのだから一度くらいは味わってみたいと思ったりする。

 

こんな経験をしたことはないだろうか?
誰もが認める美人+幾人かいる場所で話す時、話題に関わらず結構な確率で美人に目を合わせて話している人が多いということを。

 

これは、男性のみならず同性の女性もですから、「美人の吸引力」はやはり凄い!と驚かされる。私なんぞは会話そっちのけでみんなの視線の方向につい注目しちゃいます。

 

美人にとっては日常茶飯事で、もしかしたら、視線がウザッたいなんてこともあるだろう。まとわりついてくる視線の嵐。んーどんな気持ちなのか?…と、「もし美人だったら私…」という妄想が止まらなくなりそうです。

 

さて、本書は美人についてのあれこれの憶測や噂など、気になるテーマを取り上げ、きちんとデータ分析を行いその実態に迫って行きます。国内・海外から集めたデータ量はかなりのもの。

 

テーマは誰もが興味を持てるようなものが多く、ちょうど、明石家さんまさんの「ホンマでっか!?TV」のような感じだ。

・バストが大きい女は頭が悪い?
・高校生のとき美人だった女の子は「玉の輿」に乗れる?
・ウエストがくびれている母親から生まれた子供は知能が高い?
・夫婦は暮らしているうちに似てくるのか?

等々、面白いテーマが続々と登場するので、最後まで気軽に読めてしまう。

 

全部で10章、各章の最後にその章で書かれたことがコンパクトにまとめられているので、小難しさは一切なく読み切れます。

 

 

 

 

上記、ウエストのくびれなど、「顔」だけではなく全体のプロポーションや髪の色についても分析。ひいては、「排卵期のラップダンサーのチップが多くなる」など、人間の本能とでもいうのか…なかなか神秘的で奥深い調査などの報告も読むことが出来ます。

 

そうそう、本好きにとって興味深い面白データ「ハーレクインロマンスに登場する職業ベスト20」。女性の求める男性の職業から読み解くのだけど、これも意外な職業?がランクインしていて面白い。

 

今まで面白半分に聞いたり、話したりしてきたことが、実験やデータ分析により、様々な憶測が現実的なものになり「なるほどなぁ~」と納得した部分が多かった。

 

さて、「美人は得か?性格は良い?頭はいいの?」…是非この本を読んでもらいたい。そして、平凡が良いか、美人が良いか…無駄な妄想を愉しんでもらいたい。

 

私はというと…

やっぱり「美人体験」をしてみたい気持ちは相変わらず。「この本のデータを総括した完璧な美人になる魔法」にかかってみたい。一度「美人体験」したら案外気が済むかも?なんて、結論を自分なりに導いてみた。

越智啓太について

法政大学文学部心理学科教授。
横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻修了。警視庁科学捜査研究所研究員などを経て現職。臨床心理士。
専門は、プロファイリングや虚偽検出等の犯罪捜査への心理学の応用。それと同時に恋愛や魅力に関する研究も進行中。著書は『犯罪捜査の心理学』(化学同人)、『Progress & Application 犯罪心理学』(サイエンス社)、『ケースで学ぶ犯罪心理学』(北大路書房)、『心理学の「現在」がわかるブックガイド』(共著、実務教育出版)、『法と心理学の事典』(共編、朝倉書店)、『子どもの頃の思い出は本物か』(共訳、化学同人)など多数。テレビ・映画等メディアでも、犯罪心理学や社会心理学の観点から多くの人気ドラマ監修、コメント出演を行う。趣味は世界各地を放浪すること。(Amazonより)