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明治ガールズ:藤井清美

明治ガールズ:藤井清美著のレビューです。

明治ガールズ 富岡製糸場で青春を

明治ガールズ 富岡製糸場で青春を

 

 

 

◆「わたし、富岡製糸場に参ろうと思います」

             という少女の一言からはじまる世界。

 

 

富岡製糸場で働いた信州松代出身の少女たちの
日常を描いた小説です。

 

・・・とは知らずに借りて来た本だったので、
途中で「あれ?これどこかで聞いた話だ!」と。
そうそう、「富岡日記」です。

 

富岡につくられた官営富岡製糸場へ伝習工女として
向かう15人の少女たち。

故郷を離れるシーンが印象的でしたが、
今回もここでピンと来たという・・・(笑)

 

富岡日記はもう少し暗めなトーンだったと記憶していますが、
こちらは少女たちの幼さや瑞々しい様子が盛り込まれ、
たった1年と数か月の出来事であるにも関わらず、
彼女たちが一回り大きく成長した姿が窺える。

 

色々な思いをもって富岡に出立した彼女たち。
集団生活での人間関係や他県からやって来た少女たちとの確執等、
思い悩むことも多い。

 

個人的には主人公の英が自分で紡いだ糸が、

フランスでどんなものになって売られるのか

知った時の感動するシーンが好きです。

 

やがて故郷の製糸工場で教えるという使命がある少女たち。
ラストの英の選択は最後の最後までドキドキさせられた。

 

さっぱりした読み心地でありながら、富岡製糸場のはじまった当初の
様子が解りやすくイメージでき、読み物として入りやすかったです。

 

10代の少女たちの未来に力強さと明るさを感じられ
清々しい気分で読了です。