うずまきぐ~るぐる

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無垢の領域 :桜木紫乃

無垢の領域 :桜木紫乃著のレビューです。

 

無垢の領域

無垢の領域

 

 

 

◆モヤモヤ度が激しかったなぁ・・・

 


ん~今回はなんだかページがなかなか進まずどうしたことか?

まるで泥の入った袋をズルズルと引きずって歩いているような…
足取りが重く、途中でこれは面白いのか?つまらないのか?
自分でも正直分からないままだったのです。

 

舞台はやはり北海道です。
若手の図書館長とその妹。同級生の女性。
なかなか開花できず苦悩中の書道家の夫。

養護教諭の妻、半身不自由な夫の母親。

 

図書館長の妹がこの町にやって来たことにより、

少しずつ関係が絡み合い関わりをもつことによって、

ジクジクと変化がおこり、やがて、大きな渦の中に
飲み込まれてゆく大人たちを描いたものです。

 

大人たちの関係が非常に細かく描かれ、登場人物の個々の立場を

観察することができるのですが、どの登場人物にも共感ができないのが

なんとも言えないところで。

 

でも、もともと桜木さんの作品はそういうケースが私には多いので
それはそれなのですけど、どうしてか今回はページが進まなかった。

 

多分、今まで以上に重かったのかなぁと。
そして、曇天で湿った感じがいつも以上だった気もします。

 

しかし……ラストに向かうほど、先が知りたい意欲が出てくる作品で、
そして最後はドスンと衝撃的なできごとが待ち構え、目の覚めるような
展開に「出た!」と思わず声が漏れてしまう。
何が「出た!」なのか自分でも不明なのだが・・・。

 

書道の話が随所に出てくるが、本書自体が真っ白な半紙に1滴の
墨が落ちた時のあのじわじわ滲んでいくような、白い部分に黒い
ものが浸食していく感じが漂っていた。


それは登場人物の内面のようでもあり常に蠢いていました。

気づけば桜木さんの作品に捕まえられちゃったってことみたいで、
結局、また次の作品もという気持ちにさせられちゃうんだな。

 

 

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