紅玉は終わりにして始まり:ケルスティン・ギア著のレビューです。
感想・あらすじ
タイムトラベルはロマンスの予感を乗せて~出発♪
タイムトラベルって言うと、「準備はいいか?さぁー出発!」と、特別な乗り物に乗って行く・・・。(気分的にはTDLのスペース・マウンテン)
そんなものを想像していたのですが、もうそんなのは古いのか、こちらは旅立つ前に頭痛とかめまいが起きるという設定です。
しかも、この話の面白いところは、「遺伝子保持者」つまり、タイムトラベルの遺伝子を持つ者が16歳の時に症状が起きるというもの。だから遺伝子を持つ者は、その日に向けて準備を整える。過去の時代へ飛んでも困らないよう訓練を積んでおくのだ。
もし、あなたがそんなタイムトラベラーの遺伝子を持っていて、ある日突然、江戸時代や平安時代の町に放り出されたらって想像してみて。
今の髪型、服装、言葉。
ちょん髷姿の人々の中で貴方だけスーツ姿!
不審人物として捕まりかねないですよね。だから、タイムトラベルするにはその時代の知識だけでなく、外見だって準備が必要なんです。
その時代に合わせ服をあつらえるシーンが話の中で出てくるのですが、この場面がコスプレのようでとても楽しいです。
本書では16歳の現代っ子グウェンドリンがタイムトラベラーになる。本当はいとこのシャーロットがタイムトラベラーとして育てられていたので、グウェンドリンは何の準備もしてなかったのだ。なので、初めてその日を迎えた時は、読者もハラハラドキドキです。
また、タイムトラベルの相棒・ギデオンとは反発しながらも、ふたりの距離は徐々に接近中!甘い予感が漂ってきます。なんといってもギテオンは女性たちを虜にするハンサム青年!この先の二人の展開も楽しみです。
1巻目ということで、まだまだ色々な部分が謎だらけ。誰が味方なのか?「誰も信じちゃいけない」という、グウェンドリンのお母さんの言葉・・・。
グウェンドリンの今後は霧の中だけど、最強の親友もついていることだし、きっと大丈夫!
まだまだ物語は始まったばかりです。
謎解きも重要だけど、ロマンスも厚めにお願いします!(笑)