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【レビュー】くう・ねる・のぐそ―自然に「愛」のお返しを:伊沢正名

 

 

くう・ねる・のぐそ―自然に「愛」のお返しを:伊沢正名著のレビューです。

くう・ねる・のぐそ―自然に「愛」のお返しを

くう・ねる・のぐそ―自然に「愛」のお返しを

 

 

 

 

 

感想・あらすじ 感動、感心、そして、なんじゃこの人は!

 

 

感動、感心、そして、なんじゃこの人は!
いろんな生き方があるけど、こういう人生もあるのね…。

伊沢正名さん
1950年茨城生まれ。中・高校と進むうちに人間不信になり

中退して自然保護運動を始める。
1975年から独学でキノコの写真家の道を歩み、

以後、キノコ・コケ・変形菌、カビなどを撮り続ける。

 


…という活動をしながら、大便は土に還すのが自然なことであり、エコに繋がる等々の理由からトイレを極力使わず「野糞」をする生活に徹する。

 

「野糞」を通しての自然との触れ合いや、キノコの生態などためになる内容とともに、どこまで「野糞」が行えたか検証していくといった内容。

 

1999年には野糞率100%を達成。
2003年に1000日連続野糞を達成。
2005年には2000日連続野糞達成。
2006年には野糞1万回達成。 糞土師(ふんどし)誕生。
2008年には3000日連続野糞達成。

 

ピックアップしたのはごく一部。35年の歴史が最後に載っていたが、全て読んでからこの年表を見ると感慨深いものがある。

 

野糞率を上げるためにそれはそれは大変な努力・工夫・危険がつきまとう。
特に都会に出て来た時の場所の確保や、海外での野糞。

 

また、トイレットペーパーがなかなか土に還らないことを知れば、代用になるものを考え、葉っぱを使うようになるのだが、その使用感も葉の種類によって違うなど課題が出てきては、その都度アレコレ試みる様にはあっぱれである。

 

 

 

 

莫大なエピソードがあったので、書ききれないが野糞がどのように土に還るのか、再び土を掘り返す調査にも挑んでいる。

 

形状、匂い、味、そこに集まる虫や動物など丁寧にデータ化している。
コレは写真(カラー)でご丁寧に示されていますが、やはりあまり気持ちいいものでなく、私はチラ見程度にとどめました。

 

途中、離婚されたり、野糞きっかけで再婚されたり、あまりプライベートは多くを語らずでしたが、ご本人が好きなことに没頭している様子を見る限りは、かなり幸せなんだろうな~と。

 

たまに出るオヤジギャグらしきものに、イラッとしつつ読み終えました。

読む前はふざけた本なのかと思ったのですが、いたって真面目な本でした。
いつか、この調査がどこかで役に立つこともあるかもしれませんねぇ。