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愛の空間:井上章一

愛の空間:井上章一愛の空間:井上章一著のレビューです。

愛の空間 (角川選書)

愛の空間 (角川選書)

 

 

 

◆愛は場所を問わず…。

 

 

やぁ~またなんか刺激的な本を読んでしまいました。
その名の通り、男女が愛し合う場所についての考察あれこれが、
400ページに渡って紹介されています。

 

さすが井上氏…もう、どこまでもその謎を追っていくのです。

この本で一番驚いたのが、戦前は野外で交わるのが普通であったということ。
そしてさらに驚いたことは、終戦直後には「皇居前広場」がそういう場所に
使われていたということである。

 

実際、「野外の恋人たち」という絵や写真が掲載されているのですが、
うぁ、うぁ、結構な人々が…!?

 

戦後は焼け野原で、屋内でが難しかったという時代。
まぁ、様々な検証を読むと納得はします。

 

素人同士は屋外で済まされることが多く、少し贅沢をするなら、

これまたビックリ、蕎麦屋や飲食店。

2階の畳部屋はそういうことに使うことも可能であったとか。
のんきに蕎麦をすすっている場合ではありませんよね。
金まわりのよい男は待合を利用するなど、人それぞれだったようです。

 

同著の「パンツが見える」でもそうでしたが、井上氏の参考文献的に引用される
文学作品の多さに脱帽させられます。

 

文学作品で出て来る会話や様子から、「ここにも書いてあるように」と
念には念を押すという手法?が随所に見られ、作者のマニアックぶりが伺える。

 

「野外」「待合」「蕎麦屋の二階」「円宿」「ラブホテル」…時代時代によって
場所もどんどん様変わり。回転ベッド、鏡部屋などの話も登場する。

 

この先、こういった場所はどうなって行くのだろう…。
戦後はこういった場所を求めていたたくさんの若者達。

 

しかし、草食系が多いといわれる昨今。
このような場所すらそのうち必要がなくなって行くのだろうか?

 

 

 

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