辛酸なめ子の現代社会学:辛酸なめ子著のレビューです。
◆ちょっとシュールななめ子さんの社会学
辛酸なめ子さん、この名前を見るだけで、何か面白いネタを持っている人というのが私の中での彼女の位置づけ。
シルバニアファミリーのショップに行って、子供たちの性教育のために動物たちを交尾風に並べるのがひそかな趣味です。(写真あり)
.....こんな感じで「でき婚ファンタジー」の話がタイトルに添えられていたりして 彼女自身のお茶目さは 益々磨きがかかっていました。
庶民の目線で、しかも、ちょっと見逃してしまっている部分などを、淡々とした口調で、そして淡々と皮肉る感じが面白く、読み始めると一気に読んでしまうという内容。
今回は2004年から2008年までに起きた社会現象について書きおろしたものを集めています。「ハンカチ王子」「KY」「スローライフ」「萌え」などちょっと前に流行った事象が続々と出てきます。
各話、文章と漫画で構成されていますから、サクサク読めます。全体的に様々な現象も行き過ぎるとこうなる…という皮肉話が多いですが、決して後味が悪くなるような感じではありません。ちょっとお茶をしながら読むのにちょうど良い感じの1冊でした。
uzumaki-guruguru.hatenablog.com