オキナワの家 :伊礼智著のレビューです。
オキナワの家 (くうねるところにすむところ―子どもたちに伝えたい家の本)
- 作者: 伊礼智
- 出版社/メーカー: インデックスコミュニケーションズ
- 発売日: 2004/12
- メディア: 大型本
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魅力がいっぱい、オキナワの家!!
絵本ですが沖縄の家に関しての情報がギュッと詰まった一冊です。これを読めば沖縄の建物が隈なく学習できると思います。観光で訪れてもなかなか民家の中までは見ることができない。石垣の向こう側の家は一体どうなっているのだろう~?そんな好奇心を満たしてくれる一冊でもあります。
図解で示される伝統的な家はとても開放的な間取り。
いつか別の本で知った沖縄の仏壇トートーメ―の置く位置などの由来など、なかなか奥深い話が満載。
家を守るシーサーは全国的にも有名ですが、その配置なども興味深い。そして、魅力的な屏風(ひんぷん)。さらに面白いのはあの世の住まい「亀甲墓」についても掲載されているのも面白い。友人から聞いてはいたけれど、お墓も庭なんかついていて、いや本当、ひとつの「家」という捉え方ができるのではないかな。
その他、なぜ沖縄にはコンクリート作りの建物が多いのか等、歴史から知ることが出来て楽しかったです。
最後にオキナワの家で一番羨ましいのは、「雨端」という大きな軒下空間。
雨の侵入を防ぐだけでなく、夏の強い日差しも防ぐという広い空間。ここで雨音を聞きながら遊べる子供たちは幸せだろうなぁ。
ということで、オキナワの家にお邪魔してきた気分になれる一冊でもありました。