江戸の性愛術 渡辺信一郎著のレビューです。
↑↑ このシリーズになります。なぜか、「江戸の性愛術」はアマゾンから
の表示が出ません(>_<) 18禁絡みでしょうか?
◆2度見、3度見は当たり前。涼しい顔して読むのに苦戦しました。
漢字が見せる江戸の淫靡な世界に思わずゴクリと喉の音が…。
実は買うのは恥ずかしいので、図書館で予約して他の本に紛らわして
こっそり借りた小心者の私。
エッチビデオを借りる時の男性の気持ちを疑似体験したような…。
いやいや、凄かったです。
凄さの原因はやはり春画がねぇ…文章を読んでいる時には
「別にいやらしくないのよ、学者さんの書いた学術的な本だしね。」
なんていい訳を何度も心の中でつぶやきましたが、この春画のリアルな部分を
目にしてしまうとそんなささやかな努力も台無し。
いい訳はどうでもよくなり、目が釘づけ!!……でした。
後半はさすがに目が慣れ、アクロバティックなシーンに思わず
ニヤリとしてしまいました。
本を読みはじめて気づいたことは、圧倒的にカタカナが少ないこと。
それゆえ、漢字の持つ「表意文字の威力」が発揮されている感じが
びんびん伝わって来ました。
「風声」「騒水」「花心」などのように文学的?な綺麗な言葉に
感心したり、男性を助ける器具には「助け船」「安楽船」など
コピーライター顔負けな上手い表現と遊び心に拍手したり。
漢字で表現してるからこそ出てくる淫靡な世界に魅せられました。
この本は色々な楽しみ方が出来ます。
私のように学術的な読み方もできるし(嘘)、マニュアルとしても
利用できるし、医学系雑学として知っておくのにも良いです。
と、書評というか、まさに感想のみになってしまいましたが、
最後に「黄桜の河童」が出てくる音楽がこの本を読んでいるうちに
頭の中に流れていました。
どうも春画ってあんな感じの微妙なポップさがあるからかな~
uzumaki-guruguru.hatenablog.com
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